リヒテンシュタインを通りいよいよスイスへ。スイスに入った途端に道の両側に険しい山が見えてくる。平地から急にそそりたってる感じで、添乗員さんの言葉ではスイスの山はU字で、日本の山はV字だそうだ。私達も山の近くに住んでいるが、山の雰囲気は全く違う。半分より下は緑が綺麗で、その上は木の全くない岩肌が見えている。見ていて飽きがこない。眺めが良いところで予定外の休憩を取ってくれるのもうれしい。朝ドイツを出る時は雨だったが、この辺ではすっかり晴れ渡っていた。パンフレットを見るとスイスは雨が良く降るようなことが書かれていたので心配してたが、ラッキーである。途中で免税店で休憩もとる。その店の裏手は湖で、ここも眺めが良かった。そうこうしてるうちにインターラーケンに到着。ホテルメトロポールという名の20階以上の高いホテルであった。せっかくスイスに来たのだから、もっと山小屋風のに泊まりたいと思ったが、ここは正解であった。部屋にベランダがあり、そこからユングフラウが目の前に見えるのだ。思わず見とれてしまった。そして、それ以上に凄かったのが、食事後、また外を見るとユングフラウが夕陽に染まっていたことだ。こんな光景が見れるなんて思ってもなかった。このツアーにして大正解だと思った。
見頃を過ぎてから撮った写真5日目は前日以上の好天気。空には雲一つない。絶好の登山日和である。ラウターブルネンという駅から電車に乗る。駅には日本人の団体客が多い。出発すると、すぐに急勾配を上っていく。そして10分もしないうちに周りの景色が見渡せるようになる。駅の後ろは切り立った崖で、滝が何本かあるのが見える。落差100m以上もあり、下のほうは水が分散してしまっている。さらに進むと雪をかぶった山々が見えてくる。下のほうは一面の緑、真ん中は岩場の茶色、上は雪の白、そして空は澄み切った青という感動以外の何物でもない世界が広がる。ゆっくりゆっくりと電車は進み、クライネシャイデックという駅で乗り換え。すでに標高は3000mを超えている。空気の薄さは特に感じない。ここからはユングフラウ、アイガー、メンヒといった山が目前にそびえているのが見える。乗り換えた電車はほとんどトンネルの中を走る。途中2カ所駅があり、そこでトイレと展望台がある。最初の展望台からはふもとの村が見える。ここからの眺めはまだ緑の世界。上の展望台からは一転して白銀の世界。雪崩を起こしたかのような斜面が見える。1時間ほどの電車であったが、2カ所休憩を設けるあたりはにくい演出である。電車の中では、各国語で説明があり、日本語もあった。

終点のユングフラウヨッホに到着すると、しばらく自由行動。私達は展望台へと向かった。トンネルのような道を歩き、エレベータでかなり上がったところが展望台。天気がいいので外にも出れた。思わずヤッホーと叫びたくなる景色である。ちなみに高山病になるので大声と走るのは禁止であった。それにしてもこれぞアルプスという光景である。よくもこんな所まで鉄道を引き、展望台を作ったものだと感心する。展望台から遙か下の氷河を見るとスキーをしてる人が見える。よくよく見るとこの展望台は床が格子状になっていてスカスカであり、高所恐怖症の人には耐えられないものである。妻は非常に怖がっていた。標高4000mくらいの所だが、晴れてるせいか寒さは感じない。日光浴でもしたいが、ここには椅子などは置かれてなかった。しょうがないので駅に戻ってお茶をする。標高4000mでのケーキはおいしさは別として、格別の味がする。駅にはなぜか日本の赤い郵便ポストが置かれていた。

それから再びクライネシャイデックに戻り昼食。その後、またしばらく自由時間。あまりの気分の良さに妻は思わず”アルプスの少女ハイジ”の歌を口ずさむ。ここからの帰りは行きに来たのと違う路線を通る。出発してすぐにアイガーの北壁を望むことができる。噂には聞いていたが、ものすごい壁である。写真を撮ろうとするが、ファインダーに収まりきらない。その後も見てて飽きのこない風景が続く。ゆっくりゆっくり電車は終着駅のグリンデルワルトに向かった。
クライネシャイデックからの眺めグリンデルワルトからはバスでジュネーブへ直行。ジュネーブでのホテルはスイスの五つ星のホテルであった。しかし、どこが五つ星なのかは理解できなかった。目の前がレマン湖で、名物の大噴水が見える。夕食はオイルフォンデューであった。チーズフォンデューを食べたかったが、本場のはワインの味がきつくて日本人向けではないらしい。オイルフォンデューは肉や野菜を串にさして油で一つずつ揚げ、いろいろな調味料を付けて食べる物で、おいしいのだが、一つ一つが小さいため食い応えがない。食事後、時間はあったが、そろそろ旅の疲れが出たのと、ジュネーブは危ないとの説明があったため、外出はせずにホテルでおとなしくしてた。
ホテルの一室6日目はジュネーブ観光。まずは名前のわからない公園へ。宗教改革者の像があったが、特に興味はなかった。続いてレマン湖のほとりにあるオービーブ公園へ。ここは花が綺麗であった。その後、花時計を見てからジュネーブ駅へ。途中の道路からモンブランが見えた。滅多に見れる物ではないらしい。スイスでは好天に恵まれた。ジュネーブ駅ではスリが多いので手荷物には気を付けるようにと言われた。それを聞いた後に駅の公衆便所に行ったら、誰もいなくてちょっと怖い気がしたが何事もなかった。ジュネーブからはTGVでパリに向かう。TGVは日本の特急と遜色はなかった。ちょっと違うのは椅子が回転しないのと網棚が小さいのと備え付けのテーブルが大きいことくらいか?TGVからの眺めはそれほど面白いものではなかった。4時間ほどでパリのリヨン駅に到着した。
以下、パリ編へ続く。