新婚旅行の最後はパリで4日間。いろいろなことがありました。(写真は無し)

 TGVでパリに着いた後はベルサイユ宮殿へ。パリでは資格を持った人しかガイドが出来ないので、フランス人のガイドさんが新たに加わった。もちろん日本語でガイドしてくれます。宮殿へは駅からバスで45分ほど。郊外にあります。ガイドさんに着いていきながら1時間ほどでさーっと中を見て回ります。妻はガイドさんの話を聞いてましたが、夫は興味ないのでツアー客の外からひたすらビデオを回しっぱなしでした。印象に残った物は鏡の間。文字通り壁の至る所に鏡があり、しかもだだっ広く、まさに成金趣味の部屋であった。あとはナポレオンの戴冠式を絵にしたもの。ルーヴル美術館にも同じ絵があり、どちらも本物で、服の色をちょっと変えてる所があるだけだそうだ。庭園に出てからはちょっとの間だが自由行動があった。庭園は建物の中から見ると模様になっているのだが、外に出てしまうと広すぎてよくわからない。

 ベルサイユ宮殿から一旦ホテルに戻り、時間を見て夕食へ。ホテルはニッコー・ド・パリ。ビジネスホテルをちょっと良くした程度のホテルであった。セーヌ川沿いにあり、すぐ近くに自由の女神がある。夕食は2つのレストランから選択ということで、私達は一つ星のレストラン・マノアールを選んだ。ネクタイ着用でと言われていたのでしていったが、普通の客はノーネクタイの人も多かった。メニューは前菜にフォアグラ、メインディッシュに牛フィレステーキ、デザートが赤いフルーツの盛り合わせであった。せっかくのパリのレストランだったが、2人で一つのテーブルではなく、他の人達と相席だったが、新婚さん3組で一緒で、ここまであまり話しもしなかったので、話しが弾み、楽しい夜となった。

 食事後、通りでバスを待つ時間があり、そのときフランス名物路上駐車の話題になった。噂には聞いていたが、10cmも開けずに車が縦列駐車している。いったいどうやって出るのだろうと話しをしていたら、ちょうど出ようとした車があり、思わずみんなで注目してしまった。噂通り、前後の車にぶつけながら十数回切り返しを行い出ていった。出た行った後、ぶつけられた車を見たが、意外と傷は付いてなかった。それにしてもフランスの路上駐車はとんでもなく、大通りのど真ん中に駐車してるのもある(中央分離帯の代わりに車がある感じ)。ついでに言えば、シャンゼリゼ通りは景観を損ねないようにと信号機が目立たないように端に付いていて、慣れてないと信号無視をしそうになるのではと思った。信号無視と言えば、通行人は信号無視をするのは普通みたいで、青は安全に渡れる、赤は注意しながら渡れると思っているようだった。凱旋門の周りの5,6車線ありそうな所を横断する人もいるのには驚いた。

 7日目は美術館巡り。午前中はルーヴル、午後はオルセーとなっていたので、それぞれ時間を掛けて見学すると思っていたのだが・・・。まずはルーヴルへと思ったら、その前にエッフェル塔が見渡せる所へ連れていってくれた。何の障害物もなく、塔が見える所だが、駐車場がないので、写真だけ撮ったらすぐに戻ってと言われた。それからルーヴルへ。10時頃に到着したので、1時間半から2時間見れるのかと思ったが、主要な絵を見て回る最短コースといった感じで1時間で終了だった。ミロのヴィーナス、ミケランジェロの作品、モナリザなど美術に興味のない夫でも知ってる作品の連続であった。もちろん夫は説明を聞かずにビデオを撮っていただけだったが。それから食事かと思ったら、免税店に連れて行かれた。ここで30分ほど時間をとられた。免税店に30分いるなら、その分美術館にいたかったのにと思った。

 それからやっとオルセー美術館へ。入館したところで夫が係の人に呼び止められた。持っていたDパックを荷物預かり所に預けてくれと言うのだ。他にもDパックを持ってる人はいたのに何で自分だけと思いながら、預けて戻ったところ、妻を残してツアーの人はいなくなっていた。昼食と言っていたのでレストランを探そうとするが、なかなか見つからない。入り口に戻って、見取り図を見て2階にあることがわかり、2階にいったがまた見つからない。警備の人にかたことの英語で聞いて、教えてもらうがやはりわからない。ちょっと奥まったところにあり、見つけにくく、ウロウロしてるうちにやっとみつけることが出来た。異国の地で迷子になることが恐ろしいと思った。美術館の中だから良かったが、町中だったらどうしようも出来なかっただろう。オルセー美術館はゴッホ、ルノアールなどがあり、なかなか楽しめたが、見学時間はやはり1時間くらいだった。

 オルセーからの帰りは観光バスではなく、普通のバスに乗った。添乗員さんが自由行動のためにバスや地下鉄の乗り方を教えてくれるのだ。とりあえずバスでオペラ座の前まで来て、一旦自由行動。私達はオペラ座に入ってみた。中は薄暗く、厳粛な感じである。劇場は2カ所ほどの扉しか開いてなく、わずかなスペースから見ることになる。天井にはシャガールの絵が描かれていたそうだが、夫は気づかずにいた。幕は絵で描かれていた。だまし絵である。地下に行くと、衣装が飾られていた。もちろん怪人はいなかった。

 オペラ座を出てからデパートへ。妻は服か靴を買いたそうにしてたが結局何も買わなかった。夫はパリサンジェルマン(サッカーチーム)の帽子を買って、その後かぶっていた。それから、まだ時間があるのでオープンカフェでお茶をしようと思い、探すが、天気が良いせいか、どこも席が空いていない。しょうがなく集合場所近くの喫茶店の中の席に座る。集合時間まで25分ほどあり、余裕があると思ったが、なかなかオーダーを取りに来てくれない。その間にメニューを見るが、よくわからない。10分くらいして、やっと店員が来る。フルーツジュースと書いてあるのはわかったので、それを注文したら、何かいろいろと言われた。メニューにはフルーツジュースとしか書いてなかったが、種類があるのだろうか?しかし、何も聞き取れず、こちらも向こうも困った顔。会話にならず、店員は引っ込んで、持ってきたのがビンに入ったオレンジジュース。持ってきたときには集合時間まであと2,3分。あっと言う間に飲んで、外に出る。あわてていたせいで、荷物と一緒にメニューを持ってきてしまった。後日返そうかと思ったが、何て言って良いのかわからないので、そのままとなってしまった。スミマセンでした、いいお土産にさせてもらいます。

 それから地下鉄でホテルに戻る。地下鉄は日本のと同じような感じで、乗り継ぎもわかりやすかった。ホテルの最寄り駅で降りてプラットホームを歩いていると、電車の中になにやら青い集団がいた。夫と目が合った途端、夫に向かって奇声を発するは、ガラスを叩くはの大騒ぎになった。何かと思ったら、原因は夫がかぶっていたパリサンジェルマンの帽子で、青い集団はパリサンジェルマンのサポーター達であった。

 ホテルで一休みした後、夕食へ。夕食はモンパルナスタワー52階にあるレストラン。夜景を見ながらになるのかと思っていたが、まだ太陽は高い。しかし、さすがに眺めは良かった。料理は最初にエスカルゴが出てきた。6個もあり、途中で気持ち悪くなるのではと思ったが、意外とおいしかった。メインはサーモンであった。

 食事の後はセーヌ川クルーズ。寒くなかったので甲板に座った。周りを見ると日本人より外人のほうが圧倒的に多い。ライン川クルーズと違い、甲板にいてもガイドの音声が聞こえる。4,5ヶ国語で話され、もちろん日本語もある。この日行ったルーブルやオルセーを通り、まだ見てないノートルダム寺院で折り返し、乗り場に戻ってきた頃にやっと暗くなってきた。乗り場を過ぎて、さらに進むとエッフェル塔が見える。2000年まであと何日を示す数字が見える。さらに進み、自由の女神のところで折り返して乗り場に戻る。

 クルーズを終え、ホテルに帰る前に、朝寄ったエッフェル塔を見渡せる所に再度寄った。夜とは言ってもバスが何台も来ている。写真を撮っていたら、添乗員さんから早くもどってくださいと言われた。駐車違反の取り締まりだ。あっと言う間にバスはいなくなったが、その時、ひったくりがあったみたいで、外人女性が泣きながら警官に訴えていた。同じツアーのおばさんのすぐそばでおこったらしい。しかしどう見ても日本のおばさんの方が金を持っていそうに見えるが・・・。初めて外国の怖さを知った。

 8日目はまずマルシェ(朝市)に行った。高架鉄道の下が市場になっていて、いろいろな店が出ている。生活に密着したものを売ってる店が多く、来てる人も現地人が多く、日本人は私達だけだった。それからノートルダム寺院へ行く。着くと、白装束の人が煙を焚いていた。日曜日なのでミサがあるらしい。私達はまずガイドさんの説明を聞くが、風が強い日陰で説明されたため寒くてそれどころではなかった。やっと中に入ると、うす暗くて、ろうそくの火が不気味にゆらいでいる。パイプオルガンの音が鳴り響き、トリップしてしまいそうである。観光名所なだけに、観光客が多く、中で、フラッシュがバシバシ光っていた。いいのかな?と思ってしまう。寺院の入り口と反対側がよくノートルダム寺院の写真として載ってる場所であった。

 続いてモンマルトルの丘へ行く。バスを降りてしばらく階段を上り、小道をしばし歩くと画家の広場に出る。いたる所で絵が売られている。歩いていると日本語で「似顔絵描きます。10分です」と声をかけられる。当然断る。画家の広場からサンクレール寺院までの道にはいろいろな恰好をした人がパフォーマンスをしてお金をもらっていた。不思議な所である。寺院の前は長くて広い階段で多くの人が座っている。眺めも良い。この辺はスリが多いらしく、フランス人のガイドは鞄を抱えながら歩いていた。添乗員さんからはガイドさんの態度を真似するようにと言われた。階段を降りて、広い通りにでると、道脇にはキャバレーが連なっている。有名なムーランルージュもあり、トレードマークの赤い風車が目立つ。それから昼食。この日は日本食であった。焼き鮭、のり、冷や奴と朝食のようなおかずであったが、久しぶりであり、結構おいしく感じた。

 午後は自由行動。まずはルーヴル美術館へ行く。中は見たが、外にあるミニ凱旋門やガラスのピラミッドを見てないので行って写真を撮った。それから地下鉄で新凱旋門に行く。降りた駅は人気がなく、怖い感じがした。外に出ても人は少なく観光名所といった感じではなく、新しく出来たオフィス街という感じであった。新凱旋門はとても大きくカメラのファインダーに収まりきらないほどであった。真ん中がくりぬかれたコの字を縦にしたような建物である。中に入る前に日本に電話をしようと思い、電話ボックスに行く。テレカはなかったがコインでかけられるだろうと思ったら、コインの投入口がなく、じゃあテレカを買おうかと周りを見回すが、見あたらない。と、隣のボックスの女の子と目が合った。ジェスチャーでカードを入れて電話するんだよと教えてくれたので、こちらもジェスチャーでカードがないと返したら、これ使っていいよとカードを貸してくれた。中学生くらいの子だが、とても親切である。しかしこちらは日本にかけようとしており、いくら使うかわからないので、売ってるところはどこかとたずねた。会話辞典を見ながらでなかなか通じなかったが、何とか伝わって、テレカを買うことが出来た。ようやく電話をかけられると思ったら、うまく通じない。何度かやったが駄目。壊れてるのかと隣に移ったら一発で通じた。それからやっと新凱旋門に入る。上まではエレベーター。建物の外をエレベータが動くため、眺めは良いが、この日は風が強く、ちょっと不安になる。上に着いて、まずお茶。客も少なく、メニューも少ないので簡単に頼めた。紅茶とケーキを頼む。ちなみに紅茶はフランス語ではtheになる。英語に慣れてるとちょっと変な感じである。お茶をしてから最上階に行く。いろいろな絵が飾られていたが、アブノーマルな絵が多く受け入れられなかった。屋上に出ることもでき、パリ全体が見渡せる。シャンゼリゼ通りが一直線に見える。またモンパルナスタワーとエッフェル塔がちょうど重なって見える。

 新凱旋門を後にして凱旋門に向かう。観光名所だがツアーの見学先には入っていない。バスを止めるところがないからだろうか?地下鉄で行こうとし、回数券がなくなったので、新たに切符を買おうとした。パリの地下鉄はどこまで行っても同じ料金だと聞いていたので自動販売機で簡単に買えるだろうと思ってたら、難しい。これかなと思って画面を押すたびに選択肢が増えていってしまう。こういうときは他の人の買うのを見ればと思うが周りに人がいない。窓口で買おうと窓口に行くと、旅行者風の人が数人並んでいて時間がかかりそうなので止めた。大体言葉が通じるかもわからない。と券売機で買おうとしてる人がいたので後ろから見てみる。が、その人も途中でわからなくなったのか隣に移った。私達はその人の隣に行き、さらに見てみる。その人はその後、ちゃんと切符が出てきたが、私達はまだわからない。「No understand」と言ったら、その人が「Can you speak English?」と聞いてきた。それからどこまで行きたいんだとかを聞いてきて、券売機より窓口がいいと窓口まで連れていってくれて、並んでる人を無視して窓口の人に後ろの日本人が切符を欲しがってるというようなことを言ってくれた。先ほどの電話BOXの子といい、この人といいフランス人は親切だなと思った。そして無事、回数券を手に入れることができた。ちなみにパリの地下鉄の回数券は4割引くらいになるのでとってもお得である。しかし、結局、券売機の使い方はマスターできなかった。それから地下鉄に乗る。始発ということもあるが、車両には私達の他にだれも乗っていなかった。これは怖い状況である。しかも地下鉄が動き出して1分ほどで止まって、中の電気が消えたため、何が起きたかと思ったが、よくわからないままにまた発車した。フランスの地下鉄は理解できないことが起こる。また、途中の駅で乗ってきた人が突然大声を出し始め、きちがいかと思ったが、しゃべり終わると周りの人は拍手をしていた。何かのパフォーマンスだったのだろうか?これも理解できなかった。

 そんなこんなで凱旋門のある駅に着いた。どこから出ると凱旋門に行くのかよくわからず駅の中をうろうろしてると、日本語のアナウンスで「スリが多いので気を付けて下さい」とのこと。通路には機関銃を持った軍人だか警官だかが立っている。日本ではお目にかかれない光景である。思わず写真を撮りたくなるが、まずいかなと我慢する。ようやく凱旋門に出ると、意外にでかい建物であることに驚く。屋上まで行けるようだが、この日はエレベーターが故障中で階段でないと行けないらしいので行かなかった。代わりにシャンゼリゼ通りを歩いてみた。特に面白い店も見つけられず、ホテルに帰ることにした。この日の夕食はホテルのレストランなので、それまで昼寝。異国の地では肉体的にも精神的にも疲れてしまう。これで食事が別だったらなおさら疲れてしまうだろう。このツアーにして正解だとつくづく感じた。

 最終日の9日目。飛行機が直行便のため夜の便と決まり、4時まで自由行動になった。見るところは大体見たので、買い物に費やすことにした。パリ三越や免税店を回る。フランスワールドカップの前の年だったので、お土産はもっぱらワールドカップグッズ。お昼はどうしようかと思ったが、オペラ座の近くに何軒もラーメン屋があったので、その中の一つに入ってみた。札幌ラーメンと書かれてあったが、店員は中国人だった。入る前の予想はまずいだろうだったが、予想通りであった。やっぱり添乗員さんがお勧めしてた店に行くべきだった。

 その後も街中をぶらぶら。ホテルの近くまで戻ってきて、まだ時間があったのでお茶をした。平日の昼間だというのに外の席は一杯で、中の席に座る。結局1回も外でお茶できなかった。最後にドゴール空港でお茶をして帰国の途につく。

 ちなみに帰ってからは思いっきり時差ボケになってしまった。行くときはなんともなかったが。

 

総論

 ともかく天候に恵まれたのは幸運だった。事故も起きず(添乗員さんがジュネーブのホテルの階段で転んで足をくじいたのはあったが)、問題を起こす人もいなく、ツアーの人数も20人と手頃で一番いいのに当たったかなと思った。このツアーを選んだ理由の直行便は時間が有効に使えて正解だったし(乗り継ぎ便だと最終日は全く自由時間がない場合もあるそうだ)、食事がほとんど付いていて気苦労しなくて済んだのも正解であった。