ドイツ出張

 初めての海外出張としてドイツにいくことになった。目的はCeBIT(セビット)の視察。CeBITは世界最大とも言えるビジネスショーで1週間の開催で80万人ほどの人が来るもの。インターネットの進んだ昨今ではわざわざドイツまで行く事もないのだが、ある意味ご褒美旅行の兼ね合いもあり、少しは観光もできたので、ここで紹介します。ドイツは新婚旅行以来の2回目になるが、前回はツアーでくっついていっただけだが、今回はほとんど自分でやらないといけないのでかなり不安はあった。会社としてはホテルや移動手段のの手配はしてくれたが、それ以上の情報はほとんど無し。一人で行く訳ではないので、多少は安心感はあったが果たして・・・。

3月24日 成田のリーガロイヤルホテルで前泊。

3月25日 10時15分発のルフトハンザでフランクフルトへ。本当は日本の航空会社のにしたかったが、午後の便しかなくホテル到着が夜遅くになるので、ルフトハンザを選択。映画を3本やったうちの1本は日本語訳が無いとか、音楽もほとんど洋楽だったとかの悪い点はあったが、シートがRECAROであったり、飲み物や食べ物の回数がJALの倍以上だったりと良い点もあった。食事の時にジャパニーズ?と聞かれイエスと答えたらフィッシュが出たのには驚いた。丁度魚が食べたかったので良かったが。

なんだかんだで14時30分にフランクフルトに到着。この日からドイツはサマータイムになり、時差が8時間から7時間になる。余談だが、私達より早くにドイツに行っていた人にとっては、夜が1時間短くなるので、単純に睡眠時間を1時間削る事になったらしい。フランクフルトでは入国審査でやったら日本人が多く、20分くらいかかってしまった。フランクフルトからさらに飛行機でハノーファーへ行く。3列3列の小さい飛行機であったが、多分CeBITへ行くのか日本人は15人ほど乗っていた。ハノーファーへは30分ほどで到着。飲み物を配ってる途中で下降体制に入ったため、私達はなにももらえなかった。

ハノーファーに到着後、携帯電話ですでに現地に入ってる人に連絡。夕食はホテルのレストランで食べられる事を確認して、タクシーでホテルへ。タクシーはベンツが多かったが、私達のはボルボであった。かなり新しい車で、グレードも高いのか乗り心地は非常に良かった。ハノーファーからホテルのあるザルツギッターバートへはほとんとアウトバーンを通る。この日は天気は雪。しかし、タクシーは時速160kmで飛ばした。1時間ほどでホテル到着。ホテルといっても貸別荘のようなところ。雪の降る中、スーツケースを転がし、フロントから私の部屋まで7分かかった。ようやく着いたのは2階建てのコテージのような家。鍵が開けにくく、4,5回ガチャガチャやって中に入ると、2つ部屋があり、私の鍵に35−Uと書いてあったので2階に行き、鍵を開けようとするがまた開けにくい。10回くらいやっても開かず、部屋が違うのかと試しにノックをしてみると、ドアが開いた。出てきたのは面識はないが同じ会社の人だった。その人は35−Tで、どうやら鍵の表示が違ってるらしい。1階に行ったら無事ドアは開いて、ようやく部屋に入ることができた。部屋はLDKが一間の部屋と寝室(ツインベッド)がある。LDKは14畳くらいあり、一人ではもったいない。悲しいのは風呂がバスタブがなくシャワーだけ。スポーツ施設が充実してるホテルなのでサウナがあるかなと期待してたが、それもなかった。

 

それから夕食。一緒に行った3人とすでにドイツにいた2人とで食べる。メニューでわかるのは2人がそれまでに食べたソーセージとステーキとサラダだけ。これは何だろうとか話しながら決めたのでメニューを頼むのに20分ほどかかった。結局、回し食いするつもりでソーセージ一つと鳥の焼いたのを2つ、あと何だかわからないけど魚を一品、それとサラダを3つにスープを一人一品頼んだ。量が多いと聞いていたが確かに多く、ソーセージは25cmくらいあるし、つけあわせのフライドポテトはどっさり、鳥は2つあわせると一匹分になるし、サラダもかなりある。全部食べきれなかった。魚は何だかわからなかったが塩漬けにした生ので、しょっぱくて不評であった。

3月26日、27日

基本的にCeBIT視察。ショーの会場までは行きは会社手配のバスが出る。ほとんどアウトバーンを走る。眺めは北海道のような感じ。会場までは1時間ほど。なんでそんなにかかるんだという感じもするが、他の国から20万人くらい来るショーなので、会場に近いホテルは値段が普段の数倍に跳ね上がるので、近くに泊まれるのは部長以上の人達。一般人は1時間くらいかかるところに泊まるのが普通らしい。確かに同じホテルにSAMSUNGやシーメンスの人達も泊まっていた。

 入り口 

 途中の眺め

朝食はホテルでバイキングスタイル。ハムの種類が多いくらいで他は日本のホテルとそれほど変わらない。

CeBITの話しはあまり書いても面白くないので省略するが、日本の企業以外は英語が独語しか通じないので聞きたいことが聞けないのでつらい。午後にはもらったパンフレットがたまり重くて肩に食い込み、歩きっぱなしなので足も痛いし、腰も痛くなる。長野県民は車社会に慣れていて普段歩かないのでこういうときにそのツケが回ってくる。ちなみにソニーのブースはこんな感じでした。日本でのショーと違い、キャンペーンガールみたいなのはほとんど見かけません。

 

この2日間の昼飯は、初日がカツレツのサンドで冷たく硬かったのであまりおいしくなかった。2日目はハンバーグ。カフェテリアみたいなところで食べたが、前にいた外人さんがいろいろ言いながら頼んでいて、私は頼み方がわからなかったので、me tooで済ませた。基本的にドイツの食事はプレートにメインと付け合わせをつけるらしいので、this one plesseでも通じるが、たまにどのくらい盛るかなどと聞いてくる場合があるので、その場合はわからない振りをすれば適当に盛ってくれるようだ。

CeBITからの帰りは、やはりバスが出るが、出発時間が1,2時間ずれる場合もあるというので電車で帰ることにした。すでにドイツにいた人から電車の乗り方を教えてもらう。面白いのは切符の買い方。自動販売機で買うのだが、切符を買う前にインフォメーションを知ることが出来る。どこからどこまでの何時頃と指定するとその近辺の時刻表が出てきてそれをプリントアウトできる。それを見て、時間を指定して切符を購入する。すると切符とともにもう一枚紙が出てくる。それには乗り換え駅、電車の名前、種類(各駅か特急かなど)、それぞれの時刻が書いてある。路線が複雑で、行き方が何通りも出来るので、よくわからない人にとってはすごい親切な方式である。電車は日本のように指定席車両と自由席車両で分かれてなく、席のところにネームプレートが入ってると指定席になる。最初、指定席になるのはコンパートメント(個室)だけかと思って、オープンの席に座ったら、実はそこもネームプレートが入っていて指定席だったということがあった。あと、日本と違い、各駅停車の電車でも1等と2等があったが、違いはよくわからなかった。少なくともシートは色が違うだけで同じものだったし、間隔が少し広いだけだったような。

自動販売機

見にくいけどこんな切符です

2日目の夜は、現地に赴任してる人がホテルまで来てくれて、食事に付き合ってくれた。その人にメニューの詳細を聞けた。魚だったらどれが日本人にあうかとか、ステーキの付け合わせの種類とか。そこでこの日はステーキ3種類の盛り合わせ(フィレとランプとリップアイ)にした。また、ドイツビールを堪能してもらいたいということで、このホテルにあった全ての種類のビールを注文してくれた。かなり味の濃い地ビールから淡白なものまで7種類くらいあった。さらにデザートも注文。お勧めがあったらしいが、品切れだったので、ラズベリーにアイスが乗ったものになった。

 

 3日目の夕食は、前日に教えてもらった日本人に合う魚料理ということで、舌ヒラメの焼いたのに小海老が乗ったものにした。フォークとナイフで魚を食べるのはあまり好きではないが、味はよかった。

3月28日

CeBITも見たいところはほとんど見たので、この日は観光。どこ行くかは迷いましたが、ホテルから割と近く、古い町並みがあるゴスラーに行きました。電車の時刻を調べたら1時間に1本しかないのでタクシーでゴスラーへ。この日は昨日までとは打って変わってピーカン。絶好の観光日和です。ゴスラーはガイドブックにも載ってたので、それを頼りにまずはマルクト広場へ。途中で中学生の団体を一緒になる。私達の前をその団体が歩いてたが、最後方にいた女の子3人ほどが突然列から離れた。何かと思ったら、足の不自由なお婆さんが段差を乗り越えようとしてたのを手助けしてた。ドイツ人て優しいんだと感心した。マルクト広場に行く途中の道には何かわからない銅像があった。

 

マルクト広場は噴水があり、広場に面して市庁舎がある。市庁舎の裏手には古い教会がある。広場にはさきほどの中学生達がいて、そのうちの一人が私達を見るや手を合わせて拝むようなそぶりをした。ドイツ人にとって日本人はそういうイメージなのかと思った。

 

広場から皇帝宮殿に向かう。途中に古い建物があり、ガイドには載ってないが、学校らしかった。学校の前には水車(オランダ的ではなく日本の水車の感じ)があった。宮殿には別の中学生の団体がいた。中に入れるかと思ってたが、改装工事をしてる感じで外からしか見れなかった。やや高台にあるので、少しだけ街を見渡すことができた。

宮殿からの帰り道でお土産やに寄る。ゴスラーのあるハルツ地方は魔女伝説があり、とんがり帽子をかぶりほうきに乗ったお婆さんの魔女はここで生まれたものらしい。そのせいか魔女の人形が多く売られている。せっかくだから買っていこうかと思うのだが、この魔女の人形が不気味というか怖いのである。9割方怖い人形で、一部だけかわいいのがあるが、かわいいと魔女らしくない。とりあえず、怖いのとかわいいのを両方買ってみた。

ちなみに日本に帰ってから怖い魔女の人形を子供に見せたら思いっきり泣かれた。妻からもこれをお土産として誰かにあげるのはよくないと言われたので、子供が言う事を聞かないときにおしかり用に家に置いとくことにした。

この日の昼食は、カフェテリアみたいなところ。チキンかと思って頼んだら魚だった。ここは付け合わせがポテトだけでなくピラフやバターライスみたいなのもあったので久しぶりのライスにした。連れがウオーターを頼んだら炭酸入りのウオーターだった。試しに飲ませてもらったが、味気のないコーラという感じで、やはり好きにはなれない味であった。この店は入るときは気づかなかったが、実はシーフードの店だった。メニューになぜか漢字で盆栽というのがあった。英語ではAsian Teller。辛そうな料理だったが誰も頼もうとはしなかった。

午前中でゴスラーは見終わってしまったので、そこから1時間ほどのヴェルニゲローデという所に行く。ここは山の上に城があり、そこまで機関車型のバスが出てるらしい。そこに行く電車を待ってると雪が降り出した。朝のピーカンが嘘のように天気が変わってしまった。

ヴェルニゲローデに着いてもまだ雪。城までのバスは駅からは出ておらず、歩いて15分ほどの市庁舎のところから出てるらしいので、歩こうとした。そのとき、ヴェルニゲローデの駅からSLが出てることを思い出し、駅を見ると、乗ってきた電車のホームとはちょっと離れたところにモクモクと煙が立ち昇っているのが見える。そこかと思い、行ってみると、SLはあったが、丁度出発してしまったところで、SLを拝むことはできなかった。次の発車はと見ると、この日は次はないが、16時18分に戻ってくるSLがあるのがわかった。ホテルに帰るには16時半の電車に乗ればいいので、これは見れると思い、街へ出る。

街はゴスラーよりカラフルな家が多く、以前にローテンブルクなどを見た私にとってはこちらの方がドイツらしく見えた。市庁舎まで着くと、乗り場らしきものはあるが、バスは止まってない。しばらくいて様子を見るが、来る気配もない。ガイドには20分おきの出発と書いてあったが、運行期間などはなく、もしかしたら出てないかもと不安になる。さらに待つが、やはり来そうにないので、来る途中にタクシーが止まってたのを思いだし、戻ってタクシーに乗る。こんなことなら駅から乗ればよかった。しかもタクシーは一旦駅の方に戻ってから城に行ったのでなおさらだった。

 

城に行く途中は車一台通れるだけの幅しかない所。いかにも城に続く道という感じ。途中でトラックが止まっていて、先に進めず、ここからすぐだから歩いてくれと言われた。歩いて1分ほどで城に到着。山の上にあるので眺めが良い。近くにジャンプ台も見える。城はカメラに収まりきらない大きさで、威圧感たっぷり。入場料8マルクを払い、中へ入る。観光客は3組ほどしか来てなかった。説明は全てドイツ語のためよくわからない。さらっと見ていく。結局、誰がいつ頃に建てたものなのかさっぱりわからないままだった。外へ出て、タクシーがないか見るがない。どうやって帰ろうかと思うが、歩いて帰れる感じではないので、入場料売り場に行き、駅へ行きたいがと言うと、歩いての帰り方を教えてくれた。しかし、歩いてでは16時半の電車に間に合いそうにないので、タクシーを頼む。一応、英語が通じたので助かった。親切だと思ったのでチップを渡そうとしたら断られた。

 

タクシーで駅に着き、一人が運賃を払ってる間に私は切符を買いに行く。駅前に若い兄ちゃん達がビールを飲んでたむろっていた。私が横を通ると何やら言われたが、よくわからないので無視した。切符を買い、少しだけ時間がありそうなので皆でSLの方に行ってみる。するとSLのホームに着いた途端にまた、SLが出発してしまった。結局、煙を出してるSLをしっかり見ることはできなかった。ただ、帰る途中の乗り換え駅にSLが止まっていたので写真は取る事ができた。

ホテルのあるザルツギッターバートまで1時間半ほど。いつもと違うホーム側に降りると、目の前はスーパーマーケットだった。ここでお土産のおかしを買う。日本のダイエーあたりと同じような感じで、もう少し棚の間隔が広めという感じであった。1点、日本にないものとして買い物カートで子供用に車の形の後ろに買い物かごがついてるのがあった。これなら子供も喜びそうだと思った。おかしは会社用なのでドイツ語もしくはメイドインドイツと書かれてれば良く、それっぽいのがあった。ついでに水も買おうとしたが、ガス抜きのは冷えてないのしかなかった。さらに1ドイツマルクショップがあったので、何かないかと探すと、人形で手足が粘着性のもので出来ていて、窓につけると回転しながら降りてくるものがあった。前にテレビでこれの大きいのを見たことがあり、日本では見たことなかったので1個だけ買ってみた。

この日の夕食を食べてると、カウンターのテレビでドイツ対ギリシャをやっていた。2対2の接戦になっていたので、部屋に戻って見ようと思い、TVをつけたが、なぜかやっていなかった。

3月29日

帰る日。とりあえず空港に行きスーツケースを預けなければ、どこへも行けない。タクシーを頼むと、荷物が一杯あると言っておいたのにベンツのセダンが来た。入るのか心配だったら案の定、何回か入れ直さないと入らない状態だった。空港に着き、荷物の一時預かりを探す。なかなか見つからなかったが、ようやく見つけ、ハノーファーへ行く。しかし、切符を買おうとしたら、いつもの自動販売機では買えなかった。額が少ないと買えないようだ。コイン式の自動販売機は買い方がわからないので、駅員さんに聞く。すると行き先表示を見て、自分の行きたい駅のコード番号を打ち込んでからコインを入れれば良いというのがわかった。その後、横にある改札機のようなものに入れてと言われた。これで今日の日付が入るようだった。

ハノーファーでは1時間ほどしかないので、土産物だけ買うことにした。デパートに入り、ドイツらしいものということで、ビアジョッキの小さいのをガラスのと瀬戸物のを買う。さらに妻の要望のネックレスを買い、あとは子供用に人形を買った。ちなみに全てカードで買ったが、全てサインを要求された。海外でサインをするのは初めてであった。漢字で書いたのでじっくり見比べられた。

昼飯は空港でチェックイン後に食べる。喫茶店みたいなところでピザを食べた。特別にうまいというわけではなかった。帰りの飛行機はイギリス経由。前日でCeBITが終わりということで帰国する人が多く、ハノーファーからフランクフルトどころかパリ行きさえも取れず、イギリス経由となった。ブリティッシュミッドウエーという飛行機でイギリスのヒースロー空港へ。この飛行機のスチュワーデスさんはとても綺麗だった。おやつにサンドイッチが配られ、「ハムorツナ?」と聞かれたのでツナと答えたが、わかってもらえなかった。チュナが本当らしい。

ヒースローからはANAで帰る。乗り換えは非常に遠かった。かなり歩いた気がする。3時間くらい時間があったが、お店を見てたりしたら、それほど時間は気にならなかった。帰りの飛行機はスチュワーデスさん達がいろいろ用意をしたりするところの横。実はここは席の間隔が広めで、余裕で足を伸ばせるところであり、当りであった。帰りの飛行機は名古屋の方の女子高生と一緒であった。コンクール帰りかみな楽器を持っていた。驚いたのは、離陸に向けて飛行機が動き出し、スチュワーデスさん達もシートベルトをしてるのに、歩き出した子がいたこと。

総論

まぁ、なんだかんだ言って結構楽しめたかな。これでもうドイツはまかせろという感じになりました。そのうちに妻と熟年旅行でまた行ってみたいものだ。初の海外出張ということで仕度金5万円と付加日当も5万円ほど出たので、飯代やお土産代を合わせても半分以上残ったし。でも、本音を言うと、CeBITではなくもう一つの大きなビジネスショーのCOMDEXに行きたかった。こちらはラスベガスでやるので、もっと楽しめただろうから。