Pleiospilos N.E.Br. プレイオスピロス属 カルロー砂漠原産の無幹高度多肉植物で,体は基部合着した1〜2対の多肉葉より成り体色は灰緑色又は暗緑色で細かい透明の斑点があり上面は扁平,下面は甚だ凸面となって居り,丸形のものと長形のものとがあるが,丸形のものは2〜3頭に,長形のものは10余頭位までの株立となる。 花は黄金色又は淡オレンジ色の大輪で短い柄を備え1体より1花乃至3花位開花する。生長期は秋から冬までのものが多いが,夏期も殆ど休眠しない品種もある。花期も桃のもの,春のもの及び夏のもの等,種に依って異なる。本属のものは概して強健で栽培容易である。品種は30種にも達するが,以下丸型に近い品種のみ記述する。 P.nelii Schwant. プ.ネリー 帝王(ていぎょく) 灰緑色又は緑褐色の体色で,普通2対の葉を備えた丸型種,肌には暗緑色の小紋が散在する。葉の内面は切り割った様に平坦で,外面は半月形に脹れた2葉が対生して丸型を形成している。植物体は普通径7〜8cm位まで育ち,古株は2〜3頭立となることもあるが成球は稍湿気に敏感である。 花は帯桃黄色の美花で短い柄を付けて2〜3輪開き,花期は早春。本属中の最美種である。 P.bolusii N.E.Br. プ.ボルシー 鳳卵(ほうらん) 灰緑色肌に無数の暗緑色の小斑点ある葉体対生し基部は合着,上部は開裂して異形を呈し15cm以上にも育ち数頭に珠立つ,花は金黄色7〜8cmの大輪で桃に開花する。渡来の歴史は古く,広く知られた銘品。 P.simulams N.E.Br. プ.シムランス 青鸞(せいらん) 鳳卵に似るが葉は薄手で舌状に開裂し脊面には稜がある。体色は灰緑色で時に帯赤乃至帯黄褐色となることがある。葉面には暗色の無数の点がある。体は15cm以上にも育ち数頭に株立ちで怪異の風貌を呈す。花は鮮黄又は橙黄色の大輪で盛夏頃に開花する。
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