地震前兆現象の原因は?

地殻を構成する岩体の大規模な破壊が地震ですが、そのような大規模な破壊の直前 には何が起こっているのでしょうか。それはどのような物理的異常や変化を周囲に 引き起こすのでしょうか。 現在のところ一応、次のように考えられています。 岩石は結晶物質である鉱物(結晶物質)や非結晶物質の集合です。岩石は岩体を成 し地殻を構成しています。岩石は勿論岩体は不均質で、様々な方向・大きさのクラ ック(断層)を無数に内在させています。そのような岩体に力(圧力)を加えてい ったらどのようなことが起こるでしょうか。その加える力(圧力)とは方向も強さ も均一ではありません。全体の破壊に至る前には、部分的な応力の集中、部分的な 破壊が起こるでしょう。部分的破壊によって生じたエネルギーは様々に形を変えて 周囲に発散されます。また部分的応力集中自体がエネルギーを発散させるでしょう。 それは音波(振動エネルギー)であったり、光や電波(電磁波)などの電気的エネ ルギーであったり、また、地電流など直接の電気エネルギーであったりするでしょ う。または磁気の変化であったりします。ある種の化学的物質を発散させるかもし れません。またそのような「変化・異常」が二次的・三次的に、まったく異なった 物理化学的異常を新たに引き起こすかもしれません。 「火打ち石」なるものがあります。互いに打つと火花が出て煙草に火を付けること ができます。電磁波(電波)も発生させていることでしょう。岩石の破壊でも発光 や電磁波の放出は起こっていることでしょう。雷の稲妻でもラジオに雑音が入りま す。 「氷砂糖をペンチで割ると発光する。」と雑誌で読みました。結晶物質の発光現象 は知っていても、まさか氷砂糖が、そんなに光る筈はないと思いながらも割ってみ ましたら、かなり明るく発光しました。しかし石灰岩を割ってみても光りません。 結晶の崩壊でなければ光らないようです。電磁波の発生も有力な前兆現象と思われ ます。地中深くで発生した電磁波がどうやって地表まで漏れてくるかは不思議では ありますが。 さて、そこで、気を付けねばならないのは、その破壊する岩体(地殻)とは様々な 岩石・鉱物の集合体であり、地域により様々な組成を持つことです。また置かれて いる物理・化学的環境も様々であることです。物理的異常として我々が観測できる エレメントは、地震ごとに、地域ごとに違ってしまうかもしれません。ある地域の ある地震における物理的・化学的な地震直前の異常に普遍性再現性があるかどうか は解りません。多くのそのような異常には普遍性・再現性はない(薄い)と私は考 えます。しかし現在の非主流派の地震学者(プロでない地震学者)またはアマチュ ア地震研究者は、そのような、普遍的な物理化学的異常現象(つまり単一の異常現 象)探しに熱中しています。しかしこれは、健康法で体に良い単一の健康食品や、 すべての病気に効果のある万能薬を探しているようなものではありませんか。 前兆現象の発見・検出にはあらゆる物理・化学的異常を視野に入れた観測を行い、 またそれらを総合的に判断する必要があると考えます。(つまりパンダプロジェ クト。) パンダ プロジェクトへ戻る。 コンピュータによる地震研究のページへ戻る