科学はアインシュタインに騙されていたのか」を読んで
アインシュタインの相対論を批判する書物を読むことができました。
「科学はアインシュタインに騙されていたのか」徳間書店 1996年
です。このような本を書くのは無名のアマチュア研究家だけだろうと思
っていたのですが、
         後藤学  岐阜大学 工学部教授
         千代島雅 東京都立科学技術大学 助教授
         早川秀雄 元東北大学教授 (北海道大学物理学科卒)
         窪田登司 科学ジャーナリスト
         Y・H・ジュ− kon−kuk大学教授(韓国)

や、コンノケンイチ氏らによって書かれている。5−6年前だろうか、私は
コンノケンイチ氏の本によって「反アインシュタイン相対論」について知り
ました。しかし私はコンノケンイチ氏の主張を十分に理解できませんでした。
特にUFOなどの陰謀論が出てくると、もう諦めるしかありませんでした。
しかし、現代物理学の世界で「なぜ」を問う意義を述べた功績は大きいと思
います。私が現在持っている「エーテル」の概念も彼のものがベースです。


私は現在「反アインシュタイン相対論」の立場にいます。しかしこの本を読
んで、「私のような立場を主張している人々とは少々おかしいな。気がふれ
てるかも。」などと思ってしまいます。それで以下、各論文の批判を書こう
と思います。各著者に直接Eメールなどを送ってあげたいところですが、こ
の本には著者のアドレスなどは記載されていないし、「ご意見をお寄せくだ
さい。」なる記述もありません。いや、筆者達は皆、多くの反論・反響に四
苦八苦している様子です。それで勝手な悪口を書かせて頂きましたが、著者
たちのアドレスを知っている方はここを教えてやって下さい。


 1 アインシュタインが漏らした相対性理論の秘密」 千代島雅
   
  瀕死の状態にある現代科学
  思考の放棄と視野の狭さ
  謎だらけの相対性理論と権威主義
  ・
  ・
  沖縄県民の怒りと科学の信頼回復

このような目次が並び、アインシュタイン相対論というよりは、現代科学
批判、科学界批判です。私もまったく同感・共感する記述が多いのですが、
しかし、科学を進歩させる本当の意味での「科学者」とは、もともと極僅
かしかいないわけであり、またそれも彼の生涯で僅かな一時期であろうと
思います。我々の行っている研究活動とは、大部分が既に知られている理
論の復習であり発展であるので、そのようなことができる科学者が現在の
社会では求められているのです。機械の修理技術者に「おまえの仕事は古
い壊れた機械の修理か? 馬鹿なことやってるな。」 などと批判できる
でしょうか。新しい機械を造っている技術者に「なんだ、おまえの仕事は
人の設計した機械を造ることか。よく恥ずかしくないな。」 などと言え
るでしょうか。まったく新しい機械を設計している技術者に、「人の理論
を使って機械を造るとは、盗作だな。科学者の風下にも置けない奴だ。た
だの技術者だ。」 などと批判できるでしょうか。各役割に優劣はないと
思います。
千代島氏の主張とはアインシュタインの相対論批判に名を借りた、おかど
ちがいの言論と言わざるをえません。「与えられた問題に対して教えられ
たとおりに、きちんと計算して答えを出す能力」とは、現在の科学者に最
も求められた能力であり、それが日本における科学教育の目的であったわ
けです。そのような科学者がそのような能力(だけ)に秀でるのは当然で
ありまして、非難するのはおかしいのです。優秀な機械修理技術者は、彼
のまったく知らない機械でもなおします。理学的知識・教養などまったく
なくて、オームの法則すら聞いたことが無くても、修理工として経験を積
めば優秀な仕事ができ、正体不明の電子機器でさえ配線図も無しでなおし
ます。社会に不可欠な人材であり、特に途上国にはそのような人材だけで
十分です。日本が基礎科学に貧しいなど西洋からいわれても恥じる必要は
まったくありません。日本は途上国であっただけの話です。


アインシュタインの相対論についても千代島氏はなにか誤解しているよう
で次のように書いています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「あらかじめ」光の速さが一定となるように時計を調節しておけば、その
時計を用いる測定によっていつも光の速さが一定であるという「結果」が
得られるには当たり前である!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
であるからアインシュタインの相対性原理には絶対的根拠が存在しないと
主張します。アインシュタインの相対論において、「光速不変」とは仮定
であり原理であるということを千代島氏は教わらなかったのでしょうか。
温度計で水の沸点に100 という目盛りをつけているように、「不変光
速」としてすべてを計るのです。そうすることによって、あらゆる慣性系
ですべての物理法則が成立する「ことにする」ことができたのです。
従って、「光速不変」とは仮の話であって、実際に光速が不変が否かは不
明です。当たり前な話です。しかし、このような仮定に基く理論は観測や
実験結果を非常に良く説明するとされてきました。もし本当にアインシュ
タインの理論が観測・実験を十分説明できるとしたら、「光速不変」なる
仮定を真として(原理として)受け入れぬ理由はありません。超高速の宇
宙旅行が実現し双子のパラドックスが実際に起こるまでは、つまり相対論
に合わない事実が出現するまでは、物理学はアインシュタインを受け入れ
るべきでしょう。
問題は「アインシュタインの相対論を証明した・確認した。」という観測
や実験が「光速の不変」を前提にして行われているのではないかという疑
問であり、私もそのような疑問を抱いています。

いずれにせよ、アインシュタインの相対論に異議を唱えるのは、「では代
わりに、どのように考えればすべての慣性系ですべての物理法則が成立す
るのだろうか。」 に答える必要があります。疑問を感じて異議を唱える
だけのことは私にもできます。(私も苦しい立場にいます。)

 2 「ガリレアン・エレクトロダイナミックス誌に寄せた4つの論文」
                      ハワード・C・ヘイドン

  ピータ−・ベックマンを偲ぶ(1924−1993)
 彼は相対性理論に反する論文を専門に掲載する雑誌ガリレアン・エレク
トロダイナミックス誌の創刊者という。原発反対論への反対本「核エネル
ギーを使わないと健康を害する」は5万部が売れたそうだ。核エネルギー
は他のすべてのエネルギーに比較して一番安全と主張しているらしい。

 その他、一生懸命読んでみましたが、とてもコメントする気にはなれま
せん。アインシュタイン相対論の反対者にはこのような輩がいることを我
々は知る必要があります。疑似科学者の旗手じゃあないでしょうか。

 3 ジャイロの落下実験が「相対論」に突きつけるもの
                        早坂秀雄
                        コンノケンイチ

 インタビュウ− 形式であるせいか、内容はあまりない。
右回り高速回転体(1−2万回転/分)でジャイロの半径が数センチでも
ミリグラム単位の重力減少が現れるという。
早坂氏には失礼だが、信じる気にはなれない。(科学的態度ではないが。)
また相対論とはあまり関係ないように思える。世界の学者には相対論に異議
を唱える者が大勢いることが述べられている。ナチスによる重力制御の飛行
体とかアメリカでは反重力を利用したUFOに相当するものを作っているな
んて話になるとついていけない。

100グラムの重さの精度は化学天秤で数ミリグラムじゃあないだろうか。
高速回転しているジャイロの重量を化学天秤で測ろうなどとは神技だ。落下
させてその時間を測るなど、もっと難しい。


 4 アインシュタインは「光速と光速度の違い」で躓いていた
                         窪田登司

 窪田氏はアインシュタインの相対論をまったく理解していないというのが
私の感想でした。アインシュタイン相対論信者とは良い論争ができることと
思います。各慣性系における光の航路に関する考察など、厭きることはない
でしょう。


 5 アインシュタインの特殊相対性理論の問題点と解決法

                      Y・H・ジュー
                韓国 konーkuk大学物理学教授

 科学や相対性理論についての一般論(概論)が正確・緻密にめんめんと述
べられています。まさに大学教授が科学を志す学生に、最初の授業で講義す
べき内容の正論です。
しかし、それだけで終わっているように思います。そして窪田氏の主張のよ
うな結論を導き出しています。

 6 アインシュタインの相対性理論再考と批判に対する解答
                  
                      後藤 学
                    岐阜大学工学部教授

 アインシュタインの相対性理論を十分(?も付けたいが)に理解し、なお
疑問を投げかけている唯一の「反相対論者」かもしれません。概論は勿論、
多くの議論に私も同意・納得致します。しかし、彼も「ではどう考えれば良
いのか。真空とは何か、磁場とは何か、重力とはなにか、なぜ・・・・。」
には答えることはできていません。アインシュタインや多くの人達も「何故
?」には答えられないのです。数学的な記述に終わりました。

なお、私は重力場では実際に時間が遅れると思っています。これは「相対的
に遅れて見える。」のではなく、実際に原子時計が遅れるという意味です。
レーザージャイロが現実に機能する(実際に使われている。)という理由で
アインシュタイン理論は崩壊していると後藤氏は述べていますが、彼は何か
勘違いしているのではと思います。(私の勘違いかもしれませんが。)
ジャイロとは角速度を測定する機械ではなくて、角速度の変化(つまり回転
加速度)を検出する機械です。加速度計です。角速度の変化(角加速度)を
知ることにより相対的角速度を知る機械です。光が加速度によって曲げられ
る(つまり光にも「慣性」がある。)ことが一般相対性理論により示されま
した。つまり、レーザージャイロとは一般相対性理論の証明なのです。

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上記の記述について後藤氏本人から、「乞う,ご再考.」なるメールを頂きました。
「私が間違っているはずがない、なぜ自分が再考しないのだろうか。あきれた奴だ。」
 などと思いながらも氏とメールを交換していたところ自分の間違いに気がつきました。
一般に用いられているレーザージャイロ(角速度測定用)とは絶対角速度を直接検出
している装置であると総ての書物に書かれています。後藤氏の勘違いではなく私の
勘違いでした。お詫びして訂正させて頂きます。ただ角速度が光ファイバーレーザー・
ジャイロで測定できる理由は氏の主張しているような理由ではないと思います。また
レーザージャイロでは加速度の検出が可能(加速度計として働く)であるという
箇所は変わりません。
                          6/23 1998追加
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 7 その他 解読中、 でも放棄したい。

天動説を否定し地動説を主張するのであれば、天動説では容易に説明できない
現象を示し、その現象が地動説により容易に説明・記述できることを示す必要
があります。「天動説は誤りだ、疑似科学だ、地動説こそが真理だ。」と主張
するだけでは何も意味を成しません。
アインシュタインの相対論に代わる理論が、もっと矛盾なくこの世の物理現象
を広く説明し、新技術の理論的支柱になることを示す必要があります。
成功すれば、我々人類にとって、高温核融合も常温核融合も、常温超伝導も、
理論的に解明され、新物質の設計が可能となり、重力コントロール装置も開発
され、慣性の法則も操り、永久機関の開発すら可能になるかもしれません。
物理世界における「禁じられた果実」(生命の木の実)を人類は食べたことに
なるでしょう。

MASAは誘惑し唆す蛇の役目を務めます。



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