虫倉山
むしくらやま 1658m長野県長門町〔1/25000地図〕霧ケ峰〔三角点〕見つけられず
20050919(月)晴れ

虫倉山は地形図に山名は載っていない。先日もらった「信州よだくぼ」のパンフレットのウォーキングマップ「仏岩登山コース」 に、この山名があった。そして昨日、教えてもらった林道から、 星屑峠まで行ったところ、峠にある「黒耀石原産地遺跡」 の案内図に標準コース、探求コースがあって、 探求コースの上に「至虫倉山山頂」と書かれていた。 この案内図から推察して、山頂まで簡単にたどりつける ものと思い込んだ。 それと、峠からミュージアムに下っていると思われる 遊歩道もあった。 お、これなら多少のヤブでも、昨日歩いた林道(松沢林道)で なく、ミュージアムから登れるのではなかろうか 。と思ったのである。だが。

【道順・駐車場】
長門町から国道152号線(大門街道)を白樺湖方面に行き、道標から県道155(男女倉長門線) を「黒耀石体験ミュージアム」まで。
【コースと時間】
黒耀石体験ミュージアム7:30→7:45作業道→7:55星糞峠→ 8:05「いざ!探求コースへ」→8:15安山岩の露頭→「⇒15補14=村界103」尾根 →8:35手前のピーク→ススキの原→ 8:50虫倉山9:00→尾根→9:30「鉱山の頂上」→9:40星糞峠9:45→10:15着

明治大学黒耀石研究センターの脇にある案内図の「登山道」を再度探す。 黒耀石体験ミュージアムの端に「さんぽ道」の道標があるが、ササヤブになっていて、さんぽ道といえる 状態ではない。 ミュージアムのところから洋弓の的のある広場を過ぎ、林の中にあるピンクのテープをたどってみることとした。 笹の中を漕いでいく。 昨日の話しどおり「登山道」は未整備のようだ。 と言うより、無いという方が正しい。 ササの中をピンクテープをたどって右山腹、右方向に進んでいく。黒耀石発掘調査用の目印の杭だろうか、 山腹に沢山の棒が立てられている地点に着いた。 上方向に道?があるようだ。 左に少し登ったら未舗装の作業道に出た。昨日の松沢林道とは違う。はて、この作業道の起点は何処なんだろう。 それが分かれば、ササヤブを登らなくとも済むのに。帰りは、この道を行ってみよう。 右折して少し行くと、山側に土留めの階段道があった。昨日見た、峠からの道に続いているのであろう。 星糞峠への登山道に間違いない。と確信が持てる。 土留めの道を作るときに、地表に出たものであろうか、 日に当ってキラキラ光るものが道筋に落ちている。

黒耀石のカケラである。 別に探したわけではないが、帰りにいくつか 拾った。見つけた場所はこの区間だけ。 木材チップの敷かれた道となって星糞峠に着いた。 案内看板に 標準コース、探求コースが書かれている。 案内板から標準コースの遊歩道を行くと、 標準コースの上部に「いざ!探求コースへ」の看板があった。ここから笹の急斜面になり、 道も無くなる。 ピンクのテープはあるが、いくつも目に入って、どちらに行けば良いのか、今一つ定かではない。 ガレ場から 巨岩の基部に着く。案内図の「安山岩の露頭」の場所であろう。巻くべきか、間を登るべきか、少し迷う。 露岩の間を登り、ササを抜けると尾根に出た。はっきりした踏み跡があった。「⇒15補14=村界103」の杭が立っていた。 おっ、尾根には道があるじゃないか、帰りは尾根を下ろう。とこの時は思った。 右に行く。「村界102」の杭。ここで人間が通ったらしい踏み跡は消える。 腰の高さほどのササとなった。展望が開けて右に霧ケ峰が見える。 岩の立つ小さなピークに着くが、ここは山頂ではない。

一度下る。背丈ほどのススキの原を下る。ススキの原からは展望が開けて、美ケ原も見える。 道はないが、広くなだらかな場所。ススキが割れているところは、ケモノが通った跡のようである。 ススキが倒れ、かじられたところは ケモノの寝床と思われる。クマではないだろうが、少々不安ではある。 下山時に、ニホンシカの数頭が前方を横切ったのを見る。やはり「ほっ」とするもんである。 登って林に入る。 適当に見当をつけて、高みを目指す。顕著なピークはない。 「お、何かあるぞ」。林の中に 石組があって石祠がまつられていた。石祠の右隣りに石碑があり、虫倉嶽大権現と刻まれていた。 何故かサカズキと和バサミが供えられていた。 三角点を探すも、見つけられなかった。「村界102」の地点からテープなどの目印は一切ないが、 石祠のあるところが一番高い場所で、山頂であろう。展望はない。道に見える跡が続いているが、ニホンシカがつけたケモノ道 と思われる。 往路を下る。

尾根「村界102」の杭から「村界103」までは尾根だが、尾根沿いには下れないようだ。道はない。 テープの目印から左、「安山岩の露頭」方向に下る。 露岩の上に「村界104」の杭。この番号をたどって、露岩の間を下る。往路とは一つ違った、露岩の間を下ったことになった。 「村界106」のところに「鉱山の頂上」の解説板があった。 「村界107」までは確認したが、 道などないので、後は遊歩道に向かって適当に下る。「第123号採掘址」の解説板のところに降り立った。 つまり、星糞峠から虫倉山の頂上を目指すなら、発掘調査一番上の案内板「鉱山の頂上」から「村界106」の杭、105、104、103、102 と、たどるのが正しい道順である。が、遊歩道の上部にある「いざ!探求コースへ」 の看板から「鉱山の頂上」までが分かりにくい。帰りに作業道をたどってみたが、何処に出るのか不明、 おそらく林道(松沢林道)に出るのだろう。 それだと遠回りになるので、来た時のように笹ヤブを下った。

鉱山の頂上:鷹山(たかやま)遺跡群をみおろす
鉱山の頂上には、虫倉山の斜面が崩れたときに現れた 安山岩の壁が並んでいます。 噴火口の跡がわからないのも、どうやら、この山崩れ に原因がありそうです。そして、縄文人は、 山崩れとともに土砂の中に埋もれた黒耀石の塊を 掘り出していたのです。 また、星糞峠のさらにふもとでは、 旧石器時代の人たちが、山から川の中に 崩れ落ちてきた黒耀石を拾って、たくさんの石器 をつくっていました。 旧石器時代から縄文時代へ。黒耀石を手に入れる 場所も、ふもとから山頂へと移ってきた様子がうかがえます。 黒耀石体験ミュージアム・明治大学黒耀石研究センター

【下山後】
明治大学黒耀石研究センターと黒耀石体験ミュージアムを見学。 両館共通で\300なり。県道155(男女倉長門線)、 和田村、和田峠、ビーナスライン、アザレアライン経由で松本に帰着。


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