20050804-0806(木)-(土) 樅沢岳〜双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜祖父岳のニページ目

8/6(土)晴れ
三日目の朝である。 ご来光を迎える。4時56分50秒、2005年8月6日の日が上がる。槍ケ岳もくっきりと見えた。朝食も第一陣。 皆さん、何事も無くそれぞれの方向に向った。 水晶小屋を出て、鞍部まで下ったところで、干しておいたシャツを忘れたことに気付く。 もっと先まで行っていたら、あきらめるところだが、まだ何回も使っていないシャツだ。ザックを置いて取りに戻る。 20分ほど無駄歩き。下るためだけで、小屋には泊まりたくない。今日明日の方が混むものと予想される。 出来れば一気に新穂高まで下りたい。長距離だが登りよりも下りが多いはず、要所に小屋もある、 途中でへばったら小屋に泊まれば良い、とにかく、行く先々の到着時間によって 、その後の行動を決めることとする。と案外気楽である。ワリモ北分岐、岩苔乗越と下ってきて、乗越にザックを置いて 手ぶらで祖父岳を往復する。これも当初から登る計画にあった山である。

岩苔乗越は重要な分岐点で他にも数個のザックが置かれていた。きっと空身で鷲羽岳を往復しているのではなかろうか。 昨日の小屋でも祖父岳の話しで盛り上がった。 位置からして展望が良いのは知られているが、山名の「じい」から話しは発展する。 昨日、祖父岳を経由して水晶小屋にきた人の話では「祖父」には「くたびれたじいさん」がいた。とのこと。 反論はしません。認める。確かに今の山は、特に有名な山、それも平日は、じいさんとばあさんに会うことが多い。 同じく、爺さん年齢の部類である私としては素通りできないのである。ちなみに近くに「祖母岳」があるが、 「くたびれたばあさん」を見るために登る余裕は、今回は残念ながらありません。 空身だとスピードも速いし楽だ、着いた山頂には一人がいたが、爺さんはいなかった。あっ、俺が爺さんだった。 広い岩くずの山頂で幾つものケルンがあった。三角点はない。 まだ、朝は早いが雲が覆っている山もあり、展望は今一つだった。

黒部五郎岳や薬師岳が大きい。追い越してきた一人が着いたところで、 長居はできない、早々に下ることとする。岩苔乗越からは黒部源流の道を下った。 岩苔乗越はワリモ岳と祖父岳の鞍部にあり、この乗越からの水が黒部川となって日本海に注ぐのである。 祖父岳を経由しても同じ場所に出るが、花が多いと言われる沢沿いを下る道である。 これも帰りの予定ルートであった。ただ、赤牛岳に行かなかったので、当初より一日早まっただけ。 祖母岳の山裾を沢に沿って下る。細い支流、その又支流が流れ込み、水はいくらでも得られる。 そのまま飲んでも何ともないだろう。昨日小屋で買ったペットボトル二本は、ただお荷物になっているだけ 。予定を変えたのは自分の判断、昨日の内に水を準備したのも自分の判断、とはいえ800円がもったいない。 と考える、私であった。当然、荷を軽くするためペットの水から先に飲む。

正面に黒部五郎岳、いや 三俣蓮華岳かな、良く分からない、を見ながらのくだり。 前後に人影なし。歩いているのは私だけ。一応スズを鳴らして歩く。もう辺り一面の花だらけ。ハクサンイチゲ、チングルマ、 シナノキンバイ、コバイケイソウが多い。大分下ったところに、 ブリッジ状になった雪渓の残りがあった。ブリッジ雪渓と山(三俣蓮華岳)の写真が撮れる。 ちったー見れる構図になりそうだ。右に入ってブリッジ手前で3、4枚。 1時間ほど下って木道があり、雲の平への渡渉点で久々に人を見る。 雲の平分岐の道標から、少し上がったところに「黒部川水源地標」の石柱があった。 小さな広場となっている。突然、若い女の子が一人現れた。 テント泊の荷を担いで、フルネームの書かれたシャツを着ている。キャンプ地が近いので、 グループの一員が先行しているのかと思った「あっ、先行ですね」なんて言ったが、後続はいないようだ。 若いうちのテント担いで山登り、正直うらやましいし、感心する。

下りばかりではない。ここから三俣山荘までは登りになる。 クルマユリやトリカブト、アキノキリンソウが多い。 テント場で、水を補充。 せっかく黒部源流を歩いてきたのに、とうとう川の水は飲まずに来てしまった。 三俣山荘からは三俣蓮華岳方面への登りとなる。先日、下ってきた道だ。 鷲羽岳を背にして、 しばらく登ると三俣峠に着く。 道標の分岐から左、双六小屋巻道の方向に行く。三俣蓮華、双六岳の稜線を巻く道である。緩やかな下りの道で、 同方向に行く数人と前後しながら、花を見ながら下る。 巻道は下りだけではない、多少の登りもある。 11時になったところで弁当とする。朝食の時間を考えれば、この位の時間が丁度良い。荷も少し軽くなる。 途中の小屋で食事をすれば出なかった、弁当クズ、二食分を背に出発する。 歩いて見ると巻道も結構、長い。 ようやく、見覚えのある道標「↑双六岳:双六小屋↓」に着いた。ここからは、往路をたどることとなる。

小屋に向って真っ直ぐに下る。私は下りだが、登ってくる人は多い。 登った時は見えなかった樅沢岳が正面に大きい。山頂部が平に長い台形の山だ。 山荘手前のハイマツ帯で、登ってくる50人ほどの団体に出合う。 小屋を出たばかり、ぞくぞくと続いてくる。列が切れない。ついに言ってしまった。 「同じグループですか、幾つかのグループに分けたらどうですか、リーダーに言ってください」と。 一昨日泊まった双六小屋に着いた。食べたラーメンを思い出す。 考えてみれば、今日は小屋の弁当も必要がなかったわけである。この時期ならば、 ここで食えるし、この先の小屋でも食えるわけである。なにも荷になる弁当を、半日担ぐことは無かったのである。 予定を変えたんだからしょうがない。 一昨日と同じ時間だが、小屋前のベンチは登山者で埋まっていた。 「今日はこの小屋も混むだろうなー」と 小屋前で休む登山者をちらって見て先を急ぐ。時間は12時15分、荷は軽くなった、まだ行けそうだ。

稜線への登りになる。遠くの山はガスが覆いつつある。 槍も笠ケ岳もガスに隠れた。 帰りも食べるぞ、花見平の残雪ミルク。これを励みに先を急ぐ。 やはり土曜日、登山者は多い。それも昨日、一昨日よりは子供連れや若い人が多いようだ。 再び残雪ミルクを味わう。登りの時より少しよけい目。通りかかった登山者に「良かったらどうぞ」と声をかけるも、 遠慮されてしまった。子供だったら、どうだったろう。大丈夫腹はこわさない、すでにわが身で人体実験済である。 10分ほどいたが、子供連れがこない。弓折岳の分岐。ここも行き交う登山者は多い。 山の景色も見納めとなる。遠くで雷鳴がした。 私同様に、下る人が数人。鏡平の手前で天気雨。14時10分、鏡平だ。 山荘に登山者多し。 登りなら、行動を中止する時間だろうが、ここまで来てこの時間、まだ行ける。 ざっと時間を計算。暗くなる前に林道に 降り立てそうである。水は、チチブ小沢で得られるので補充はしない。

まだまだ、登ってくる人に出合う。 鏡平を出て30分、雨が降ってきた。 カッパを着たがすぐに止んだ。イタドリケ原の手前で出合ったグループの一人が、 雪渓のカタマリを持ってきた。 ここでも余計なお世話 「練乳ありますよ、良かったら差し上げます」と言ったが遠慮された。 見晴らしは良くなったが、先にも後ろにも下っている人の姿は見えない。 チチブ小沢で一休み。水を飲んで顔を洗う。チチブ小沢を出たところで、16人のグループが登ってきた。 最後に出会った人達でした。時間は15時45分。鏡平山荘に着くのは17時30分前後か。 もう来ないかな、と思っているところに16人、 昨晩の自分の心境と重なった。そろそろ疲れてきた。歩みものろくなる。 小池新道が見えてきた。フラッシュが光る。子供連れの三人が見えた。 やれやれ、林道に降り立った。鏡平の手前で先行していた二人は、鏡平山荘泊まりだったのか、 降りかえるが、下ってくる人はいない。あとは平らな道だ。

だが、ここからの林道歩きがまだまだ長い。どうでも良いことを思い出す。 往路に見た、忘れ物ペットボトルは道脇に捨てられていた。 子供連れの三人はワサビ平まで、登山口まで散歩にきたようだ。 笠新道からも下ってくる人はいない。 暗くはないが、薄ぐらい。前後に誰もいない、一応スズを鳴らしながら歩く。 一気に歩けず、道端に座ってキャラメルでエネルギー補給。神社に「無事帰ることができました」と一例。 温泉宿泊まりの人が食事中。ちょっと、うらやまし。 ターミナルに着く。無料のアルペン温泉は、時間切れで閉館。下山届を提出して、駐車場に着いた。 駐車場は満車となっていた。無事下山したことの報告を兼ねて、HPの掲示板に書き込む。 結局、jyorunadaは使わずじまい、ただ持ち歩いただけ。それと乾パンの一袋。それと耳栓。 下山後の楽しみは何といっても温泉である。

【温泉】
栃尾温泉 荒神の湯(露天風呂) 料金は寸志 行きも帰りもこの湯に入る。
8/6夕、山から下り、くったびれてこの温泉に入りにきた。が、温泉側の駐車場は満車だった。満車なら満車で 仕方ないのだが、駐車スペースにテントを張っての、飲み食いグループがいやがった。 ここはオートキャンプ場ではない。注意看板だってある。車中泊ならまだ許せる。 空いているならオートキャンプだって許せる。 といって多勢に負勢、一言こごとを言うほど冒険心と危険をおかす勇気はないのである。 「たくもー、非常識な確信犯バカども連れが」と心でブツクサというに留めるのみ。今度見たらナンバーを控えて、 デジカメに撮って、ホームページに載せてやるぞ。 疲れていると 山行記の記述にも品がなくなる。と分かっているが、どうせ稚拙な文章だ、と自覚している。その時の感情のままで書いておこう。

【教訓・反省など】
・水晶小屋の小屋情報が不足していた。通常は、山小屋で買えると思っていた水が、この小屋では得られない。 (ペットボトル\400なり)
・耳栓は、就寝前に準備しておくべきだった。
・弁当の注文はどうだったか。
・ピストンは能率が悪いかも。電車、バス、タクシー利用の縦走も考える。
・花は見たので、今度は混雑時を外す。

【山小屋・温泉メモ】
山小屋収容人数開設期間連絡先電話現地電話(予約電話)場所
鏡平山荘1207/10-10/150577-34-6268 鏡平のヒョウタン池畔水リッター\100
双六小屋200GW.6/10-10/200577-34-6268 双六岳と樅沢岳の鞍部水場あり
三俣山荘1207/1-10/1503-5368-1241 090-4672-8108三俣蓮華岳と鷲羽岳の鞍部水場あり
水晶小屋307/5-10/1303-5368-1241 水晶岳への分岐完全予約制、連絡先は三俣山荘090-4672-8108
と2005山の便利帳にあるが、今は来る人拒まず。
注意:水無し、ペットボトル\400
黒部五郎小舎507/10-9/300577-34-6268 黒部五郎岳と三俣蓮華岳の鞍部

温泉
奥飛騨温泉アルペン浴場0578-9-2361- 9:00-16:00無休新穂高バスターミナル前
奥飛騨温泉新穂高の湯0578-9-2614寸志 8:00-21:00無休蒲田川沿いの露天風呂
奥飛騨温泉神宝乃湯0578-9-2254500 9:00-15:30無休ロープウエイ中継点鍋平にある
栃尾温泉荒神の湯0578-9-2614寸志 12:00-21:00無休蒲田川河川敷の露天風呂
栃尾温泉栃尾荘0578-9-2404500 12:00-16:00無休
中尾温泉中尾の湯0578-9-2729500 7:00-日没無休合掌の森中尾キャンプ場露天風呂
平湯温泉神の湯0578-9-3448400 7:00-17:00無休(冬季休業)平湯発祥の温泉、露天風呂
平湯温泉ひらゆの森0578-9-3338500 10:00-21:00無休
平湯温泉平湯民族館0578-9-3578500 8:00-17:00無休
立山山麓温泉ロッジ太郎076-482-1418500 10:00-21:00無休

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