本白根山
もとしらね 2165m群馬県草津町〔1/25000地図〕上野草津
20050715(金)薄曇り 今日の画像はこちらこちら | 冬の湯釜はここにあります

新潟の妹から 「草津町役場に確認したらコマクサが見頃、15日に本白根に行く」との電話があった。 本白根山には一度行ったことがあるが、花の時期ではなかった。 ガイドブックなどでコマクサの群落があることは知っていた。山は何時でも行けるが、花の時期となると期間は短いものである。 よし俺も行ってみよう、という気になった。 当初、こっちは軽井沢から草津に入り、そして白根山の登山口で待ち合わせるつもりだった。 話しの中で、霧ケ峰もニッコウキスゲが見頃で、山中がまっ黄色だ。と話したところ、霧ケ峰にも行くことにした、 とのことである。ならば、別行動よりも一緒が良かろうと、信濃町で待ち合わせることとした。

【道順・駐車場】
こっちは、前日の五時頃に「しなの」に着き、七時半頃には寝ていた。車の窓を空け、ステップに蚊取り線香を置いて 寝る。高原なので割合に涼しい。妹達は一時過ぎに到着した。妹達は寝ていないだろうが、こっちはそこそこ寝ているので 、このまま現地に向かうこととした。 長野県信濃町道の駅「しなの」から上信越自動車道信濃町IC、信州中野IC、志賀草津道路、渋峠を経て群馬県 草津町の白根山駐車場(\410)まで。真夜中の山岳道路、行き交う車もなく山の内町からここまで出会った車も二台だけ。 夜中に着いた駐車場には一台も車は停まっていなかった。しばし、仮眠。夜中に目が開くと空は満天の星空だった。 有名な山の登山口、しかもコマクサの見頃、そんな駐車場には車中泊の車が 停まっているものだが、この晩は我々の一台だけだった。
【コースと時間】
駐車場4:45→5:00湯釜(火口湖)→5:15駐車場6:25→6:45本白根山登山口→7:00リフト乗場分岐→8:15から釜→探勝歩道→ 8:35登山口→弓池→9:05着

夜明け前に、ウオーミングアップをかねて湯釜をのぞきに行く。コンクリ道の遊歩道を緩やかに登って行く。 右手、雲間から20050715の太陽が上がった。 エメラルドグリーンの湯釜には小さな島がある。湖面の波紋は温泉の噴出し口だろうか。 湖底では噴煙が出ているのかも知れない。 駐車場に戻り、朝食とする。妹が持参した枝豆、イナリズシ、漬け物、新潟のササダンゴ、 そして昨日の朝採ってきたタケノコの煮付など。どれもおいしかった。 食事後に出発の準備をしていると二羽のヒナをつれたカモが近づいてきた。 近くにある弓池を住みかにしているようだ。 出発直前に、はじめて隣りに車が停まった。四人のグループ。やはり、コマクサを見にきたとのこと。 今度は九羽のヒナをつれたカモが近づいてきた。 隣りに停まった車とこちらの車の間をチョコチョコと抜けていった。車内から写したが親ガモと九羽のヒナが 写っていた。 人にはなれているようで、恐れる様子はない。 エサでも期待しているのだろうか。 この場所ならエサを与える人もいることだろう。 ヒナが九羽もいると、カモのヒナの歌のとおりである。歌は13羽だが「♪1羽2羽3羽4羽カモのヒナー・・・・9羽かわいいねー」なる。 この人達はエサをくれない客だ、と思ったかどうか、どこかに姿を消した。

舗装道をしばらく歩いて、登山口に着く。遊歩道の案内看板あり。駐車場からのシャトルバスも登山口のリフト もこの時間はまだ運行されていない。温泉泊りの観光客が活動を始めるのは九時ころだろう。 本当のところは、うらやましいのである。 「前日から温泉に泊まって山に登り、下山後も温泉に泊まってから帰る」こんな山登りがしたいのだが、 まだ一度もそんな経験はない。 リフト下から登りとなる。トウヒ、コメツガ、シラビソの林、ゆるやかな木道の道を行く。登山道にはゴゼンタチバナやマイズルソウ 、オトギリソウ、シャクナゲ、コケモモが咲いている。視界が開けて、来た方向が見渡せる場所がある。横手山や白根山と湯釜の淵が見える。 人の姿はない。聞こえる声はウグイスの鳴き声だけ。左からリフトからの道が合流する。 「本日のリフトは終了しました」の看板とロープ。 木道は水平道となり、樹林帯から出ると目の前に爆裂火口「から釜」の展望が広がる。一気に展望が開ける。 「から釜」の底に観測用の機器でしょうか、一本の棒?が立っているのが見える。 不思議に思うのは、湯釜や弓池、鏡池には水があるのに、同じ爆裂火口の「から釜」には水がないことである。 きっとこの釜だけが、雨水のたまらないザル地質で、いわば底の抜けた釜なんだろう。

から釜
目の前に広がるすり鉢状の窪地がから釜です。 直径300m、深さ30〜40mで噴火の さいにできた爆裂火口です。 草津白根山には湯釜や鏡池などたくさんの 爆裂火口があります。
本白根山のコマクサ
心ない盗掘にあい絶滅状態になったコマクサ ですが、昭和53年からの復元作業により 現在、見事に復元されました。可れんな ピンクの花をやさしく見守って下さい。 :環境庁・群馬県

そして、ここからコマクサの群生地となる。ロープの張られた遊歩道脇にも、 ガラガラと崩れやすい砂礫地の斜面にもコマクサが今を盛りと咲いていた。ゆるやかに下り、から釜の展望台分岐から 遊歩道最高点方面に行く。 この辺りも、道の両サイドはずーっとコマクサの群落である。ピンク系と赤系の二色があった。白花はなかった。 コマクサと同居するように咲いている黄色い花は、ハクサンオミナエシ。 同じ場所に咲いていると生存競争をしているように見える。 遊歩道最高点の手前から引き返す。なお、本白根の山頂、三角点は火山ガスによる事故があって、 入山は今も禁止になっているはずです。

やがて、四人のグループが登ってきた。花に見とれて、写真はまだ撮っていないとのこと。 当初は展望台〜鏡池とたどり、遊歩道を一周するつもりだった。 だが、メインのコマクサは見たし、この先は林の中を歩くだけではないか。 花が主目的で来ている。ならば、次ぎの目的地である霧ケ峰に向かおうではないか、と、あっさり決した。 往路を下山する。監視員の一人、続いて二人と出合い、 登山口からは多勢の人とすれ違う。人が登り出すころ、下ってきた 我らに「もう、行ってきたんですか」と声かけられること3.4回。 弓池を回って帰りつく。池にはカモが。 湯釜への遊歩道に多勢の人が見えた。

霧ケ峰に向かう。


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