中沢峠山
なかざわとうげやま 1076m長野県長門町〔1/25000地図〕春日本郷・和田
中山城なかやまじょう〔別名〕城山・中山ごや 875m
20040418(日)晴れ

中沢峠山という山はない。地形図上には山名はないが和田村の中心部と 長谷村の大門を結ぶ、中沢峠の近くに1076.2mの山がある。 これに私が勝手に仮の名前をつけたものである。 正式な山名をご存知でしたらお知らせ下さい。 和田城跡から下ってきたが、温泉入るにはまだ早い。地形図を見て中沢峠へと続く山並に興味を持った。 直接に峠に行くのは近そうなので、 この山並の末端から取りついてみることとした。 山並は和田村と長門町の境界をなし、その末端は、 長門町の大門川と和田村の依田川 が合流する地点にある。その地はまた、 国道142号線と国道152号線が合流し、X形に交差する地点でもある。

【道順】
和田村の和田宿ステーションから長門町方面に行き、青原橋のガソリンスタンドから右に 入る。中山道の道標あり。 発電所の送水管が見える山の末端が取りつき点である。橋を渡った 住宅の前に空き地があり、車はここに置く。東海自然歩道の道標あり。 明和八年の百萬扁供養塔、寛政七年の庚申塚がある。
【駐車場】
登山口の住宅前に空き地がある。この山の尾根が長門町と和田村の境界である。 車を置いた地点は長門町の落合となる。
【コースと時間】
出11:15→稲荷大明神→11:25発電所上→12:05国土調査補助三角点→ 13:10中沢峠山13:25→14:30峠道→14:40国道142号線→15:30着

標高差はそれほどないが、距離はそこそこありそうである。 末端の階段から尾根に取りつく。入ってすぐに赤い鳥居の稲荷大明神の社があった。 この辺り露岩あり。 間違いようのない細い一本尾根。常時、左右に国道が見える。 発電所送水管の上にでる。黄色に塗られた中部電力の石杭。 ここまでなら作業のための道があってもおかしくはない。 問題はここからだが、幸いに尾根には踏み跡がある。 やや急坂を登る。木に動物の爪あと。小ピークに着く。地形図の863m地点と思うが、三角点はない。 この後、緩やかな起伏を繰り返しながら徐々に高度を上げていく。 尾根が人の手によって掘られた、掘切のような跡や削平地もあった。 次ぎのピークからは両サイドに止め山のテープが続く。 左、長門町側は松の木で、右、和田村側は杉の木。

国土調査補助三角点のある小ピークに着いた。902m地点か。 A567の杭あり。 下ると鞍部で右に下っている道がある。 鞍部から急坂を登ると石が集められたようなところがあった。 もしかして社でもあったのだろうか。 尾根は小さな上り下りを繰り返す。樹間から麓の建物を見て、今この辺りをかな、と地形図と比べてみるが 良く分からない。 緩やかになる。尾根も広くなり、苔のついた石が点々と。石庭のごとし。 左の小高いところに、たなびく旗を発見。 何だろうと行ってみたら、色あせた赤布に入山禁止の文字。 下る道があるようなないような感じ。下ると長門町の窪城地区の辺りに出るのではなかろうか。 「一人静」が三輪だけ咲いていた。今シーズン見るのは初めて。 シラカバや松の大木、クヌギが多い。 更に小さな起伏が続く。登って下って登って下って。結構くたびれる。

長門町側から救急車か、ピーポピーポの音がする。今13時少し前。 1025m地点から相当に広い場所になった。ちょっと道が不明瞭である。  テープと「界」の杭をたどる。 広々としたこの辺では、歩いていると非常に心細いものである。 上り下りが多かったためか、思ったよりも時間がかかり、そして難儀である。「やめときゃ良かったか、 」なんて思い始めるのである。 山道がT字路になり、テープあり、 「入山禁止:入大門区長」の表示を見ると、そろそろ山頂は近い、もう少しの辛抱だ、と実感できる。 左に下れば、長門町の入大門であろう。山頂へは右に行く。 止め山のテープがあるのが心強い。 「あった。あーっ着いた」三等三角点があった。 従走路途中のような山頂。何もなければ表示もなし、展望もなし。特に感動もなし。 山頂からは尾根を「界」の石柱に沿って下った。

この「界」は和田村と長門町の境界を示す杭であり、 これに沿っていけば水沢峠につくはずである。何のうたがいも持たない。 カラマツからアカマツ林と「界」は続く。 分岐らしきところがあった。が、私はそのまま正面に進んだ。左は長門町、正面が峠と思いこんでいたからである。 この先で私は迷った。だいたい地形図を持ってきているのに確めもせずに、思い込みで 歩くのがいけないのである。 おかしい、今まであった印や「界」の杭がない。急な下りだ。前方をすかして見るが 印はない。ここで私は地形図を見た。 こんな急下降はおかしい。 今下っている場所から左上に見える尾根が、峠への正しい道であると。つまり、境界の杭を見落としていたのである。 元の位置まで引き返す。だが、ここでまた考えが変わった。和田村側に「界」の杭を見つけたからである。

杭は下へと続いている。正面下に和田村の中心部が見えている。 市町村境界の杭ではないにしろ、「界」が続いているなら麓につけるはずである。 峠はパスして、直接に麓に下ることとした。行き詰まったら引き返せば良い、と。 そして、そこはすこぶる急な坂となった。一直線にどどーっと麓に下るのである。国土調査、界の印が 麓に導いてくれる。 作業小屋の赤い屋根が見えて、水沢峠への道である、林道に降り立った。ショートカットになったは不明。 舗装はされていないが、馬力のある車なら登れそうな道である。 今度はここ、水沢峠への道経由で行ってみよう、かと思う。 そして、ながーいながーい国道142号線歩きとなったのである。下りにあった「界」は、界は界でも市町村の境界を示す杭ではなく、 電力会社のものらしい。山で目にする、これらの印についての知識が必要と感じた。そのうちインターネットで調べてみるか。

【温泉】
和田村 和田宿温泉 ふれあいの湯 \300

【追記】
後日分ったことだが、稲荷大明神から三角点のある小ピーク間の尾根にあった「掘切のような跡や削平地」は、 中山城(別名:城山・中山ごや)の遺構とのこと。


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