筑波山
つくばさん 876m茨城県つくば市〔1/25000地図〕筑波
20040122(木)晴れ

20040121(水)曇り
茨城県や千葉県の山なら冬の時期にも登れるだろう、と出かけてみることとした。 県地図は100円ショップで購入したもの、ガイドブックは図書館で借りた二冊を持参。 この方面の茨城県では大洗町、千葉県では 市川市に、昔行ったことがあるだけである。名前だけは知っている有名な観光地も多くあるので、ついでがあれば 訪ねてみたいと思っている。 例によって全部車中泊を予定している。 高速は使わず松本市からR254、R152で東部町、R18で群馬県高崎市、R17で埼玉県熊谷市、R125で茨城県下妻市まで。 松本市から下妻市までの間、路面に雪なし。さすがに関東平野、どこまでも真っ平ら、埼玉県・茨城県に入っては山さえも見え なかった。
【宿泊地】
茨城県下妻市、国道294号線 道の駅「しもつま」本日の走行距離245k。ちょっと無駄走りしてこの距離、 えらく遠い県と思っていたが案外近いんですなー。
筑波山
関東平野にそびえ立つ標高876mのこの山は、西の富士・東の筑波と並び称され、古来から多くの詞歌に歌われた名山です。 また、信仰の山で男体・女体の二峰は筑波神社の御神体となっています。 筑波山は神域として長く保護されてきたため、植物は豊富に自生し学術的にも注目されています。 山頂から空気の澄んだ日には、富士山・太平洋・日光や那須・阿武隈の山々を展望することができます。 自然を大切にしましょう。:環境庁・茨城県

奇岩・怪岩
ハイキングコース沿いには、ガマの油売り口上ゆかりの「ガマ石」、今にも落下しそうな「弁慶七戻り」 、二隻の巨船のような「出船入船」など、伝説に彩られた奇岩怪石があります。
万葉集に歌われるほど古くから人々に親しまれている筑波山。男体山871m・女体山877mの二峰からなる山頂へはケーブル やロープウエイでも登ることができます。

朝に夕に色を変え、その美しさから「紫の山」「紫峰」 とも呼ばれる筑波山は、古事記や日本書紀に記され、万葉集には数多く詠まれています。筑波山を詠んだ歌は東歌として残され、 風土記に歌垣の様子も伝えられています。
つくばねの いわもとどろにおつるみず よにもたゆらに わがおもわなくに
歌の解釈:「筑波山の岩をもとどろかせ落ちている水が、決して絶えないように、 私たちの仲も絶えるとは思わないのに」私の心はふらつきなどしない。心配するなというものです。 おおらかななかに真剣さの漂う万葉人の恋の歌です。 :観光パンフレット

20040122
【道順】
ガイドブックの登山口までの道順は、高速道路のIC からで、道の駅からなどというのはない。 どこかに案内の道標があるだろうと、国道294号線を宇都宮市方面に進んだ。 右方向に筑波山が見えるはずだが、夜明け前、朝もやがかかって見えない。このまま進んでは遠ざかることに なりそうだ。そうだ、筑波山なら「つくば市」だよな、とU ターンしてつくば市に向かう。 朝一で無駄走りをしてしまった。 国道125号線で茨城県つくば市に入ると、当然ながら道標がある。後は道標に従って登山口まで問題なし。無料の駐車場は何箇所かあるが、 一番下だが、ここなら安心と思って、筑波駐在所のある市営無料第一駐車場から歩くこととした。
【駐車場】
登山口に市営の駐車場がある。第一駐車場から第四駐車場。何処に置いても大した時間差はない。トイレは第四駐車場にある。
【コースと時間】
第一駐車場7:50→8:10筑波神社→8:45つくば石→9:10男女川水源地→9:35御幸ケ原 →9:50男体山9:55→10:05御幸ケ原→セキレイ石→ガマ石→10:25女体山10:30→大仏石→北斗岩→裏面大黒石→ 出舟入舟→母の胎内くぐり→ 11:00弁慶七戻り→11:45酒迎場分岐→ 12:00筑波神社→12:15着

本日は快晴。先によった第四駐車場から赤く染まった筑波山が見える。 第一駐車場から車道を歩き、 大鳥居から門前町を通って、境内に入ると 御神橋がある。
御神橋(県指定文化財)
寛永十年三代将軍家光公の寄進、天正18年徳川家康公が江戸城に入城され筑波山を仰いで 江戸城鎮護の霊山と崇めたもう。御神橋は4月1日と11月1日の御座替祭に開門されて神輿渡御の後に参拝者 の渡橋が許される。

ということで、これは渡れない。脇を通って、階段を登ると随神門がある。

随神門(市指定文化財)
寛永十年十一月三代将軍家光公の寄進、文化八年再建。 筑波山は神体山で往古はこの表門から 遥拝した。 自然と社殿とが一つになり神ながらの荘厳さを感じせしめる霊所である。

なるほど、昔は登ってはいけない山だったんですなー。随神門の左右には、鎧兜を身に着け、刀と槍を持った「古代武人尊像」がある。

先ずは筑波山神社に詣でる。神社前に観光案内図があり、道標があるのでこれに従ってケーブルカー乗り場方面に行く。
筑波山神社
筑波山神社は、男体山頂に「いざなぎのみこと」、女体山頂に「いざなみのみこと」を祀り、 古来から山岳信仰の霊山として栄え、広仁14年(823)には 官社に列するなど由緒深い名社であります。 江戸時代には、将軍家の祈祷所として歴代将軍の厚い保護を受け 、神領は広大なものでありました。 第三代将軍家光から寄進された銘吉宗の太刀は、国の 重要文化財に指定され、社宝になっています。 例祭は春秋(4月1日、11月1日)二期の御座替祭が有名です。文化財を大切にしましょう。:環境庁・茨城県

関東ふれあいの道の案内がある。案内にある梅林は、 車を停めた第四駐車場の先にある。 是より男體山と彫られた石碑があり、安政7年とある。 鳥居から石段を登る。山頂へ2.3k。 ここの石段は古い。 筑波山と言えば、信州にもその足跡を残し、悲劇的な最後を迎えた天狗党が旗揚げをしたところである。 彼らがこの境内で気勢を上げた光景が目に浮かんでくる。
関東ふれあいの道
筑波山めぐりから旧参道への道: このコースは、筑波山頂御幸ケ原と筑波町北条 大池を結ぶ約11kmの歩道です。 ここから山頂までは、ケーブルカー軌道に沿った 林間の道で健脚向きとなっています。 一方ここから旧参道を下ると、途中右折して約1km のところに自然石を生かした筑波梅林があります。 旧参道に戻りさらに進むと桜で有名な北条大池 に至ります。

ケーブルカーの軌道に沿った道。松林の中 で展望は得られない。根や石の出た土止めや石の階段道。 ツクバネ、モミ、イタヤカエデの林。 左に一つ、願いを込めて積んだものか、 小石をのせた石の塔がある。 筑波石の急坂となった。
筑波石
筑波石は、山津波などの山体崩壊によって山麓 を中心に堆積した花崗岩の一種です。 地表に露出した転石が風化作用を受けて 表面に小さな凸凹が生じたもので、 さびのある黒褐色を呈しています。 大正時代以降東京方面を中心に庭石として大量に 使われるようになり、三波石(群馬県)、 秩父石(埼玉県)と共に関東を代表する名石と いわれています。

今期一番の冷え込みで、新潟方面は大雪との報道である。 こちらは雪無し。 早くも下山者一人。 山頂へ1.0kの標識。杉の巨木。さらに急坂となる。ケーブルカーの軌道の近く。 ケーブルカーが動き始めたようである。 急坂から左に巻き道となり、平らになる。小さな起伏となって、右に 「役公の窟」の石碑があった。説明版もないし、洞窟のようなものもない。 ベンチのある男女川水源地。ここにも杉の巨木。水はほんの少し垂れている程度。

男女川
この付近は男女川の水源地の近くです。 古来多くの詩歌に歌われるこの川は、 男体山と女体山の間を南下して桜川へと注ぐ 清く澄んだ川です。 小倉百人一首にも選ばれた
筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞ つもりて 淵になりぬる
という○陽成院の歌が有名です。

少し引っ込んだ左に小さな祠があった。 下山者一人。細かい土止めとなって、日当たりに出る。 ケーブル駅の建物が見えてきて、男体山と女体山の鞍部の御幸ケ原に着いた。 広く平らな場所で展望もいい。アンテナ塔。みやげ物・食堂が10軒くらいある。一部は営業している。 左、男体山に向かう。 土止め階段から岩場を登ると男体山の山頂。岩盤の上に立つ社殿。展望は申し分なし。 すぐ隣に女体山があり、他に高い山は見えない。まっ平らな関東平野にあっては、唯一の高山である、 この山の双耳峰はかなり目立つ。 信仰の対象になったこともうなづける。 全体が展望台のようである。 筑波山通信所の建物。木に結ばれたオミクジ。社務所は閉まっている。誰もいない。 岩盤の上に三角点はない。女体山に向かう。

御幸ケ原は重機が入って工事中。女体山への登り口は「カタクリの里」三月下旬〜四月下旬が身頃とある。 こちら側は日陰にうっすらと雪があった。社のある「せきれい石」、次にガマの油売りゆかりの「ガマ石」 を経て、女体山に着く。岩盤の上に立つ社殿。岩に埋められた三角点。観光案内図、展望盤がある。 誰もいない。 360度の展望、足のすくむような岩盤の上、360度の展望。 犬吠埼や霞ヶ浦。私がはじめて目にする景色である。 かすんでいて、富士山は見えなかった。帰りは少し遠回りだが、周遊コースをたどることとした。 女体山からの下りは、 岩道の急下降で始まる。

真下にロープウエイ乗り場のつつじが丘が見える。 次々と出てくる巨大な岩。大岩の間に小さな社が祀られている。 それぞれ名づけられていて大仏石、屏風岩、北斗岩と続く。北斗岩から道も緩やかになる。 裏面大黒石、出舟入舟、国割り石、紫雲石、高天原、母の胎内くぐりと続く。 安産の神、夫婦和合、縁結びの神等が祀られた巨岩が多い。 岩のトンネル「弁慶の七戻り」、ここに弁慶力餅茶店があって、道は分岐している。 つつじが丘と筑波神社方面の分岐である。 更に下ると小屋跡と社がある。更に林の中を下ると、分岐があってコースの案内版があった。 現在地は酒迎場分岐点である。案内版から、私は御幸ケ原を登り、白雲橋コースを下ったことになる。 やがて人家に出て、筑波神社に着く。

【温泉】
茨城県下妻市 ビアスパークしもつま \700
【宿泊地】
茨城県下妻市 道の駅「しもつま」


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