吉田山(よしだやま)1450m : 長野県高森町 : [1/25000 安平路山]
index | 2000.06.17(土) 雨 単独・日帰り
吉田山は、中央アルプス南部の奥念丈岳から派生する尾根の、末端にある山である。
吉田山で連想するのは、コシヒカリの米どころ、新潟県西蒲原郡吉田町である。
そして、あの有名な寮歌「都の花に・・・・・月こそかかれ吉田山」である。いつか行ってみたい。
アプローチ
下伊那郡高森町→隣政寺(通称山の寺)→戒壇(かいだん)不動口の駐車場
R153で下伊那郡高森町に入る。次に隣政寺(案内は「山の寺」と出ている)を目指す。
山門前に案内看板がある。枝が張り出し、車体をこするが、吉田山への登山口「戒壇不動口」の駐車場まで車
を入れることが出来る。
駐車スペースは数台。東屋あり。
コース&タイム
駐車場8:40→9:10戒壇不動→9:25奥の院→10:05前高森山分岐→10:10吉田山10:25→10:55奥の院
→11:20駐車場
予報は雨、今にも降り出しそうである。登山口から少し下って、橋を渡って対岸へ、ここから登りとなる。
「隣政寺発祥の地」の先で、今年初めて、ギンリョウソウを見る。
岩殿山以来、二度目である。少し、薄気味の悪い花である。
この後、山頂までの間に沢山見ることが出来た。
ベンチの置かれた「見晴らしの松」で雨があたり始める。カッパを着る。
ここで半分、これより難所と書かれている。
第一展望台(これより150m)を過ぎると、大岩や石仏が二体あって、「戒壇山の由来」の案内がある。
岩には、経文が彫られているのが分かる。観音出現の岩穴というのもある。
文化十年と彫られた、石の水がめ?がある。
上を見ると赤い戒壇不動の建物が見える。
赤いお堂には、ツゲの大木に囲まれた縦長の大岩に彫られた「不動明王」が、
がぁーっと睨みを効かせている。これなら大抵の悪いことは、追い払
ってくれそうである。記帳して、登山の安全を祈念する。
奥の院に向かう。急な尾根を登り切ると、三体の石仏がまつられた社がある。ここが昔、戒壇山といわれた山頂
であろうか。それにしても、奥の院近辺はギンリョウソウの大群生地である。この花は、下に向けて咲くのが普通だが、
中に数本、上を向いたものもあった。
エノキダケとマイタケ、そしてなぜかクラゲを連想してしまった。
奥の院の裏から吉田山に向かう。古い道標がある。ここから山頂までは、数回の登り、下りを繰り返す。
途中、根崩れ尾根(根の下の土が崩落した尾根)や落ち葉スベリの急登がある。
「←前高森山:クラガリ沢→」の道標があった。道標から右へは、山腹沿いの道で前高森山への道。
左にも、やや下った感じで道があるように見える。左手から尾根に上がり、吉田山キャンプ場からの
道と合流して、山頂へ行く道と思われるが
、確信はもてない。ここは、踏み跡をたどり、尾根を直進する。リボンもあった。5分ほどで山頂に着いた。
二等三角点のある広い山頂には、ツツジが咲き、ギンリョウソウも二株咲いていた。展望は、まったくない。
雨に濡れて、ブナやミズナラの葉が輝いている。
山頂からはキャンプ場への道と、前高森山方面への道がある。
久しぶりの、カッパ着用雨の中登山であった。我がカッパの効力が、かなり落ちていることが確認された登山でもあった。
もはや、高い山へのお供はできまい。
購入後11年、よくぞ使えてくださった。
温泉
松川町・信州まつかわ温泉「清流苑」 0265-36-2000 \350 第2・4水曜休み 畳休憩室あり
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「戒壇とは?」
「仏教で、お坊さんとして守らなければならない戒を授ける場所のことですよ」
「なるほど、お坊さんになるための階段ですね(゚-゚)」
「うむ、まあー・・・ですよ(-_-;)」
戒壇山の由来
古来より戒壇山と呼ばれていたが、隣政寺の開山と言われる日得上人が
諸国を巡り教化の旅の途中この地を訪れ、戒壇と呼ばれるのは、
特に仏教に深い因縁のある場所であろうと思い、山麓にこもり、
法華経の供養をつづけたところ、霊夢に観音様が出現し、
「お前のいる場所から後方十町のところの岩穴にわしはいるが、
お前が寺を建立して祀ってくれるなら、平和と繁栄を守るであろう」
といわれたので、山に登って見ると岩の中に光り輝く千手観音が
現れたので、おむかえして山を下り、山麓に庵を結んで
観音様を祀ったと伝えられている。
この観音様が現在は隣政寺の本尊千手観音の御内仏となっていると
言われている。
両側の沢には「修業の滝」「不動の滝」などがあり、
「畳山」「硯ケ沢」「観音沢」「大机」「小机」などの地名が
残っているのを考えると古くから仏縁深い由緒ある場所である。
又、不動明王は、安永六年、此の地の佐々木宗右衛門なる人が
発願し、近郷九ケ村が施主となって勧請され、由来山の寺の
お不動様、霊験あらたかな不動尊として近郷近在の多くの人々の
信仰を得、諸願成就の本尊として今日に至っている。
ギンリョウソウ(銀竜草)
はっきり言えば薄気味悪い、気持ちの悪い花である。
薄暗い林の中で、白く半透明のような姿から、ユウレイタケ(幽霊茸)の名もある。
葉緑体を持たず、落ち葉の養分を吸収する腐生植物。日当たりには咲いていない。